1.山域・メンバー
山域・山名 |
裏妙義・木戸壁 右カンテ |
山行内容 | マルチピッチ・クライミング |
メンバー |
L吉川、太子、遠藤、小根山 |
天候 |
晴 |
2.行動記録
記録 | 吉川 |
日程 |
令和4年11月19日 0930 旧国民宿舎P – 1000 取り付き – 1100登攀開始 – 1500 取り付き- 旧国民宿舎P 1630 |
3.報告
裏妙義にあるマルチピッチルートの木戸壁右カンテに行ってきました。国民宿舎Pに向かう途中、路肩にチラホラ路駐が・・・。まさかと思いつつ進むと国民宿舎Pは満車御礼。先週のアドベンチャー魂(丁須の頭)のせいなのか、紅葉シーズンはいつもこうなのか、少々びっくりしながら我々も路肩にスペースを見つけて準備しました。
岩場までは丁須の頭への登山道を途中までたどり、岩に黄色いペンキで「←↓」が描かれているところに出たら右へ。岩壁沿いに15mほど進むと壁にペツルのボルトが現れ、そこが取り付きです。幸いにも先ほどの車の大半は一般登山者のようで、取り付きには1パーティのみ。先行が進んだのを確認して、太子さん&小根山さん、遠藤さん&私の2パーティで登り始めました。
1P(Ⅲ)吉川リード 最初の3mくらいは圧迫感のある垂壁ですが、ホールド豊富で難しくはありません。垂壁を過ぎると階段状になり約15mでビレイポイント。先行が詰まっていたので一旦ピッチを切りました。
2〜3P(Ⅳ+Ⅲ)遠藤リード 2ピッチ繋げて松の木のあるテラスまで。出だしは薄い凹角を上り、右のカンテに取り付く。足元がヘコんでいるのでハイステップで越えないといけないが、後ろが切れているので少し緊張。ロープが屈曲して、遠藤さんビレイ激重だったようです。
4P(Ⅳ)吉川リード カンテの右側を登る。ここも後ろがすっぱり切れているので怖いですが、周りの景色は爽快です。ビレイポイントは狭くほぼハンギングビレイでした。
5P(Ⅲ)遠藤リード 階段状から土のルンゼへ。難しくはないですが、気をつけないと4P終了点に砂や石がいっぱい落ちてきます。
5P目登攀後は岩壁に突き当たって終了。ここから先は脆いので登る人は少ないようです。下山は同ルート懸垂下降。各ピッチの終了点にボルト2個ずつしかないので、下降と登ってくる人とバッティングすると結構混み合います(ました)。また、岩がボコボコ・ザラザラしているのでロープがとにかく引っかかって引っかかって、めちゃくちゃ大変でした。いつもの癖で末端をひと結びしてから投げたら、見事にノットが岩の穴にはまってスタック(遠藤さんごめんなさい)。状況を見て臨機応変にやらないといけないと反省しました。
3回の懸垂後、無事に取り付きへ。落ち葉で滑りやすい登山道を30分ほどで下山しました。アプローチ近く眺めもよく、マルチの練習にもってこいの良い岩場でした。
その他の感想
・シングルロープで行ったというネットの情報を鵜呑みにしてシングルだけで行きましたが、実際のルートは結構屈曲していてロープの流れが悪くなる場面がありました。アルパインヌンチャクでも限界があったので、ダブルの方がよかったかもしれません。
・登攀中、国民宿舎の方角から大量の救急車とパトカーの音が。と思ったら我々の近くをヘリが旋回。なにかあったのでしょうか?
・右カンテルートのさらに奥の沢型を詰めると、木戸壁前ルンゼという同じくらいの難易度のルートがあるそうです。こちらもまた登ってみたいと思いました。