1. 山域・メンバー
山域・山名 | 谷川連峰 |
ルート | 吾策新道入り口~大ベタテ沢遡行~吾策新道から下山 |
地図 | 茂倉岳(1/25000) |
山行内容 | 沢登り |
メンバー | (L)都丸、太子(峡彩山岳会) |
2. 行動記録
記録 | 都丸 | |
日程 | 2009/10/19 晴れ | |
タイム | 10/19 | 吾策新道入り口7:40~大ベタテ沢出合8:10~登山道11:55-14:00~吾策新道入り口15:05 |
参考 | 豊野・岩遊編, 上信越の谷105ルート,山と渓谷社, 1999. |
報告
【総評】急峻な沢で小滝とスラブ状の滝を連続して掛けている。水量は少なく沢登り的感覚は少ない。核心の大滝は高度感のあるスラブ上をフリクションを最大限に効かせて登るので、フェルトよりラバーソールが有効だ。ガイドの「初級」の評価は妥当とは言えない。短いが中級者向けの沢と思う。
飯豊朝日方面の沢を予定していたが雨で当日の変更を強いられ、ちょっと気になっていた大ベタテ沢に入ることにした。堰堤から30分ほどで大ベタテ沢の出合に到着、入渓する。最初はまったくのヤブ沢で冴えない。小滝が少し出てきて、本流筋となる左俣を分けて右俣に入る。
5段の大滝から核心に入る。5段とはいっても、スラブ状の中にそれぞれ独立した滝が5つあるといった感じだ。1段目は登れそうもなく右岸を引く巻く。2段目は巻くのが通常だろうが、太子さんが右側から人工も交えて空身で強引に突破した。3段目は取りつきが悪い。ここも太子さんがスリングを突起に引っ掛けてアブミにして取りつき登る。最後の20mほどは傾斜が緩く簡単だが、高さがあるので一応ロープを出して登った。
3段目を登る
狭い谷筋にかかる小滝をいくつか越えるとやや開け、本日のメインとなる30mスラブ滝が現れる。まずは右壁に取りつき登っていく。傾斜はかなり強いが細かい凹凸があり、アクアステルスのフリクションが良く効く。右壁は途中で傾斜がきつくなり直上はできないので、水流をまたいで左壁のブッシュに移る。高度感があり怖いところだ。ブッシュからは最初の一歩で緊張させられる。これを越えれば後は容易で、所々ブッシュを使いながら滝上に抜ける。大滝は結局ノーザイルで終わらせた。