1. 山域・メンバー
山域・山名 | 上越線沿線/阿寺山 |
ルート | 広堀~阿寺山、山頂往復(一部シャバミ沢) |
地図 | 五日町・六日町・八海山・兎岳(1/25000) |
山行内容 | 山スキー |
メンバー | (L)渡辺(峡彩山岳会) |
2. 行動記録
記録 | 渡辺 | |
日程 | 2011/02/20 晴れ | |
タイム | 2/20 | 広堀8:00~林道終点8:30~阿寺山11:35-12:40~~広堀13:20 |
報告
今週末は好天が続きそうなので、人気が少なくて昨年に行った時の展望が良かった阿寺山に行くことにした。シーズンの始動が遅かったのでまだ山スキー仕様の体ではなく、単独ラッセルだったとしても、それも修行である。
広堀~阿寺山
金曜日に降雪があり昨日は好天、これはモナカのパターンだけれども、「あの景色」を見に行くと思い直して出発。前日の入山者は1人の様子だった。杉に積もった雪が残っており、昨日は気温があまり上がらなかったのかと思う。時折、フカ雪も有ったりして、「もしかして意外と良いのかも」と妄想をしながら歩く。
林道の終点から入道岳を望み、尾根に取付く。昨年より1か月早い時期なので、雪が多くて歩きもスムースだし、帰りも楽しいだろう。最初の斜面を登り上げて休憩をしていると、単独のスキーヤーが追い付いた。地元の方だそうで暫く話をしていたが、自分がもよおしてきたので先に行ってもらった。
この登りは急斜面が何箇所か有り、そこではジグを切るのだが、日当り側とそうでない側の雪質の差は著しい。何も考えないで昨日のトレースを追っていたら右の固斜面に入ってしまい、方向転換苦しんだ場面があった。昨日は降雪直後だし、今日はそれから1日好天を挟んでいるので条件が違うのは当然な事であると、自分でラッセルする労を惜しむなと反省した。
時折、先行者は見えるのだが中々追い付けない。もう高倉山は眼下となり、入道岳も大きく稜線が合わさるのも近い。
稜線からはパック雪で滑りは全く期待できない事が判るが、中ノ岳の「あの姿」を見ずに帰れる訳は無いのだからそのまま進む。昨日のシュプールが出てきた。ここまでに見えなかったので何処を滑ったのか疑問だったのだが、これで行先が判った。最後は固雪に手古摺りながら山頂に出る。本当に素晴らしい景色、中ノ岳とご対面である。
山頂~広堀
先行者の方がおられたので、ラッセルのお礼を言って談笑する。今日は快晴かつ無風で、又と無い展望の中で話も弾んだ。先日に忘れた「燃料」も今日はバッチシとあれば何時までも居たい思いも過ぎるが、帰路は手強い雪の滑りが待っている。先行者の方は写真を撮ると云う事で、お先に山頂を後にした。
稜線合流点までは想像通りの、スキーを廻せない雪だった。問題はそこからの尾根筋であり、状況次第では適当な所から右のシャバミ沢へ入る事を考えていた。さあ、最初の急斜面に入る。
日照面が悪いのは想定内であったが、反対側も気温が上がり生コンの一歩手前である。斜度が有るから滑れる様なものでガッカリしたが、滑ると崩れるかもと思った雪は安定して落ちない。平坦地を過ぎて2回目の急斜面、こちらの方が良かった。僅かな日照の具合で天国と地獄(大げさ?)とは、山スキーは奥が深い。段々と調子に乗って急斜度の斜面に入るが雪は崩れる事なくて、適当な支沢(登るときに目星をつけてはいた)からシャバミ沢へ入る。
おお、ここは快適。斜面の方角はとても大事と、改めて理解する。16日の降雪の前にはデブリも出た様子で時折ガシガシともするが、実に楽しい浮遊感を味わえた。さすがに下部に来るとバームクーヘンが出来始め、雪も終わった。シャバミ沢本流は広く、威圧感も無い。雪はすっかり生コンとなったが、傾斜があるので進む分には快適であった。
広堀川が見えたら左岸を進まなければ元の場所に戻れないのだが、何を思ったか右岸を降って登り返しをする羽目となり本流を150mほど戻った。そのまま左岸を降りると最後は尾根末端のトラバースとなる。沢中では判らなかったが、ここで幾日か前のトレースを見た。トラバースの滑りと数十歩のカニ歩きで、林道終点に出る。ああ爽快、林道のスキーも走り、風を切りながら広堀橋を目指した。
- アプローチ・展望・方角・滑り、どれを取っても素晴らしく、第1級のコースです。
- 今日は途中からシャバミ沢へ下りましたが、まだ他にもバリエーションが有る事と思います。
- 悪天でも樹間の滑りが楽しめると思う(ラッセルは大変ですが)。降雪後の19日は良い雪だった事でしょう。
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