1.山域・メンバー
山域・山名 |
奥只見・日向倉山 |
山行内容 | 残雪期ハイキング |
メンバー |
L吉川、太子、伊藤芳、戸貝美、佐越、楡井 |
天候 | 4/9 雪ときどき晴 |
2.行動記録
記録 | 楡井 |
日程 |
2023年4月9日 0730銀山平白光 – 1030日向倉山 – 銀山平白光1330 |
3.報告
年間計画では4/16(日)に日向倉山の予定であったが積雪量、トンネルの交通情報等リーダーは色々と勘案して4/9(日)に実行した。
5:30栄パーキングで楡井が合流して奥只見へと向かう。走行していると、だんだん空は暗くなってきた。一昨日からの降雪30〜40センチに達したとの情報から全員わかんやスノーシューを準備していた。銀山平では5〜6だいの車があったがほとんどが車中待機。我々と単独の青年が先に歩き出す。新雪が多いのでアイゼンは車に置きわかん、スノーシューで歩き始める.赤崩山(1164)の右の肩に通じる尾根に取り付くと新雪は30センチ、その下はとても硬い硬い雪の層だ。肩に着くと単独の若者はアイゼンで先行して行った。ここからは全体的にたいらで横風が強くあまり雪は積もっていない。右手を見ると鷲が羽を広げたような荒々しく、また均整のとれた荒沢岳が迫力満点だ。
昔、5月連休に山岸敏さんと2人で銀山平から白沢の雪渓を登り駒ノ小屋に泊まり翌日早く出発し、兎岳から荒沢岳を踏んで前岳の手前から西本城沢におりたことがあった。食糧が無くなってたまたま残っていた一掴みの米を炊き、時々30メートルロープで肩がらみ懸垂下降をしながら西本城沢の本流に出て20時頃銀山平に着いたことが懐かしく思いだされた。
陽がさしたり雲に覆われたり天候はぐるぐる変わる。1277地点を過ぎると尾根が細くなり急斜面をトラバースするところがある。悪いところはそこだけで間も無く何の特徴も無い日向倉山山頂に達した。短い休憩をとり下山にとりかかる。
急斜面のトラバースでは砂越さんが心配であったので念のため補助ロープを繋いだが、特に問題はなかった。
途中、深くえぐられた雪庇状があったのでそこで再度休憩する。伊藤芳弘さんなどは3メートルの雪壁を攀じて遊んでいたが、私は山頂でからだを冷やしてから胸に違和感を覚えていた。赤崩の肩で皆さんから心配してもらって荷物まで取り上げられて、全く不徳の致すところとなりました。皆さんに感謝いたします。
下山後は白銀の湯(しろがねのゆ)につかり、早めに帰ると言う吉川、伊藤さんと別れて、小出インター近くの[喫茶室ウッディ]でコーヒーを呑みながら彫刻や版画などを見学した。主人は写真家、芸術家、元 駒ノ小屋の管理人を務めた米山孝志さんである。県山協監修の新潟100名山(新潟日報事業社)などにも多数の写真を載せてもらった。時間のある時には是非寄ってほしい。
4.感想
(佐越)「冬限定の山」という言葉に誘われ申し込んだ日向倉山。
天候が悪く他の方々が車中待機している中で、山に慣れている人が多いと行動力が違うと感じながら急登を登り、山の天気の目まぐるしさを体感しながらの山行でした。
「〇〇限定」という魅力的な言葉の付く山ってどのくらいあるのだろう、そんな山の一つを計画してくれた吉川さん有難うございました。そして、一緒に登って見守ってくれた皆さんに感謝します。
(伊藤芳)久々の山行で気持ちが高揚していました。当日は悪天候で中止になるかと心配でしたが、それを払拭する越後の雄大な山々を見る事が出来たので非常に良かったです。また、メンバーで無事登頂、下山出来て非常に充実した山行でした。
(吉川)会の若返り計画?の一環で、若輩者ながら初めて会山行の立案、計画、リーダーを務めさせていただきました。行き先は本会ではあまりの馴染みのない日向倉山を選びました。直前まで道路状況や天候の心配など色々とありましたが、結果的に皆さんに真っ白な奥只見の景色を楽しんでいただけて良かったです。