1.山域・メンバー
山域・山名 |
大峰山系・八経ヶ岳 |
山行内容 | 冬山ハイキング |
メンバー |
吉川 |
天候 | 1/2 晴→雪 |
2.行動記録
記録 | 吉川 |
日程 |
2023年1月2日 0530熊渡 – 0750縦走路合流 – 0840狼平分岐 – 1015八経ヶ岳山頂 – 熊渡1330 |
3.報告
明けましておめでとうございます!今年1本目のレポートです。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
私は毎年正月は実家に帰省するので、峡彩の正月山行には一回も参加したことがありません。なので、実家のコタツでぬくぬくしていると雪の中奮闘している大先輩たちにいつも申し訳ない気持ちになります(と言ってみる)。ということで今年も頑張ってコタツから這い出して、お正月に地元関西の山を登ってきました。今回は近畿最高峰の八経ヶ岳(1915m)を目指す、約17kmのロングコースに挑戦しました。
5時半、まだ真っ暗なうちから熊渡登山口を出発。最初の小一時間は林道歩きなので淡々と歩くのみなのですが、ときおり暗闇の中から謎のガサガサ!が聞こえたりして、ビビり散らしながら歩きました。深い谷の合間に煌めく冬の星の灯りが励みになりました。
約1時間で林道は終わり、うっすら雪の積もった急な尾根へ。奈良の雪は新潟と違ってサラサラしていて、片栗粉のようです。それが雪と凍った土が混じりあって、ここの登りはさながら蟻地獄を這い上がるようでした。やっとの思いで天川川合からの縦走路に合流すると、道はなだらかな稜線上を進むようになります。前日?のトレースがしっかり残っており、ありがたく使わせてもらいます。
やがて八経ヶ岳に近づくにつれて雪はいよいよ深く、風も強くなってきました。針葉樹の森が続いていた稜線は、大峰山系に独特な荒涼とした風景に変わり、ガスの中に佇むスノーモンスターや凍った倒木がおどろおどろしい様子でした。明星ヶ岳の直下からはさらに西風が強くなり、もうトレースは消えてしまっています。ツボ足だと結構「ぬかった」ので、仕方なく木の影でカンジキをつけて再出発。濃いガスの中、山頂らしき方角を目指します。
10時過ぎ、山頂に到着。トレースのおかげもあって、思っていたよりも早く登ることができました。山頂は吹きさらしで寒いので、さっさと記念写真を撮って下山しようと思った矢先・・・なんとスマホが寒さでダウン!ここまで来ておいて写真なしは諦めきれないので、スマホを懐に入れて再起動を試みます。3分後、電源ついた!写真!しかし撮っている途中でまた電源が落ちます!モバイルバッテリーに繋ぎながらならどうだ?よしついた!パシャ!と思ったらまた電源落ちる!懐の中でカメラ起動したらどうだ!?−−そんなことを吹雪の山頂で一人で15分ほど繰り返して、やっとの思いで山頂標識をカメラに収め、下山に取り掛かったのでした(冷え切りました)。
この日は天気が悪く誰も登っていないだろうと思っていたら、明星ヶ岳の近くで八経ヶ岳を目指す2人とスライドしました。あちら様はガスの中から突如現れた雪だらけの単独行者に驚いていたようでした。
下りも快調で、狼平分岐でランチ休憩をしつつ、約3時間で熊渡登山口に下山。年始から(コタツでぬくまってた割には)長めのルートを歩き通せてよかったです。今年もいろんな山にチャレンジしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
(おまけ)
本当は大峰か御在所にアイスクライミングに行きたかったのですが、地元にパートナーがおらず断念しました。もしこれを見ている奈良山岳会の方がおられましたら、来年ぜひ遊んでやってくださいm(_ _)m