1.山域・メンバー
山域・山名 | 谷川連峰・谷川岳 |
山行内容 | 冬期一般登山(取材協力) |
メンバー |
L戸貝(直)・SL太子・戸貝(美)・田中・小根山・吉川・佐越・木村 BSN:五十嵐 |
天候 | 快晴 |
2.行動記録
記録 | 木村 |
日程 | 2022年2月26日(土) |
3.報告
4:20に鳥原に集合。大人数のためBSN号と木村号の2台で計画していたが、BSNから10人乗りを用意して頂いたので全員乗車で出発。
天気予報は快晴!との事だが、前日までの悪天候が気にかかる。天神平スキー場は月曜~前日の金曜まで大雪でクローズしており、この5日間で3mの降雪がありスキー場情報でも積雪6mとの事。取材のため朝一のゴンドラに乗車出来るのは有り難いが、ノートレースのラッセルと熊穴沢避難小屋手前の下降地点が心配だ。
高速を降りて水上温泉を過ぎると徐々に雪が多くなり、まるで新潟県に居るようだ。一番のゴンドラに乗車。トマの耳が朝日に輝いている。振り返るとたっぷりと雪をまとった白毛門・笠ケ岳が堂々たる姿を見せている。ゴンドラの途中で、「アッ何かいる」と見るとカモシカ?「いや角が無かったし小型なんでおそらくアナグマだ」と直樹君。少しすると今度は正真正銘のカモシカも発見。
スキー場に到着するとゲレンデも一部コース整備されている位で、我々が進む冬ルートの稜線に上がる斜面は動物の足跡すら無い手付かずの雪面が広がっている。斜度もあり、安全を考えて樹木が多少あるルートを選び、1人50歩のラッセルで8:40にスタートする。
スノーシューでも膝上まで潜るためすぐに息が上がる。次に順番が来る時は少しでもなだらかな斜面でありますようと念じながら登る。稜線まであと一息という所でスキー場パトロールから「ここはスキーコースなので、もっと右側を進んで下さい」と言われ50m程トラバース。すかさず太子さんから「くっつかないで間隔空けて行けよ!」と声がかかる。
この辺りで後続のゴンドラに乗った登山者に追いつかれる。後ろを見ると既に50~60人位が列をなして登りだしており、今日は相当な人数が予想される。
稜線に出てルートを見ると、なんとトレースがついている! ???と思いながらもラッキーと考え先を進む。撮影のサポートなのでペースはゆっくりで続々と後続者に道を譲る。トレースはだんだんと踏み固められ、熊穴沢避難小屋手前の下降地点も難なく通過する。
10時に避難小屋に到着するが、ここでも6mの積雪があり小屋は完全に雪の下で屋根のポールも埋まっていた。穴が掘られており、直樹君が降りてみたら小屋の入り口だった。掘り上げるのはさぞかし大変だろうなぁと感心していると、山スキーの登山者が昨日3人で掘ったとの事。大休止をしていると次から次へと登山者が登って来る。半数はアイゼンであり、我々もスノーシューからアイゼンに履き替える。
登り斜面では既に行列が出来ており、振り返るとまだまだ登山者が上がって来ている。太子さんが「やいっや、今日は200人じゃきかねてば!300人くれぇいるてば」と。「ほんにそうらいねぇ。すげぇもんだね」と答える。
この頃から我々のパーティーも、田中さんを始めとした元気な先行組・撮影サポート組・ニューフェイスの佐越さんサポート組・木村、太子のしょったれ組に分かれてバラバラになっての登行となった。
左右を見渡すとあちこちで表層が雪崩れた跡があり、ここ数日の積雪の多さを物語っているようだ。遠くに浅間山も眺みながら行列をなしてひたすら登る。
12時過ぎに肩の小屋に到着。先行した田中さんは小1時間も待ったであろうか。全員で行動食を摂った後、トマノ耳へ。多くの登山者で写真も順番待ち。まさにピーカンで尾瀬燧、至仏山から男体山、日光白根山、上州武尊。そして赤城山から関東平野を眺め、草津白根山、苗場山、万太郎から仙ノ倉、平標山へ連なる稜線。遮るもののない絶景を堪能した。
オキノ耳をドローンで撮影するのでとの要望があり、太子・戸貝(直)・小根山・田中・吉川・木村の役者がオキノ耳へ、ドローンに向かって手を振る姿を熱く演じて再度トマノ耳へ戻る。そこでウーバーイーツの配達員のようなバッグを持った登山者が、なんと中には猫が2匹入っており、一同ビックリ!
すかさずBSNの取材を受けていました。 我々も若手の吉川さん、ニューフェイスの佐越さんがインタビューを受け、登山の楽しさと山岳会の良さをPRしてもらいました。
2時チョイ前に肩の小屋を出発し、熊穴沢避難小屋からはアイゼンも外して行列で下り、スキー場脇では滑り易いトレースを外すとボッコボコに潜りながら4時前に到着。下りのゴンドラでもカモシカに見送られ、日焼けで火照った顔で谷川名物のモツ煮を買って一路新潟へ戻りました。
★取材の様子は、2022/3/14(月)18:15〜 BSN新潟放送「ゆうなび」内にて放送予定です。ぜひ、ご覧ください。