快晴の鳥海山[山スキー]

1.山域・メンバー

山域・山名 鳥海山
山行内容 冬期一般登山
メンバー L太子 SL戸貝(美)、楡井、木村
天候 晴れ

2.行動記録

記録 木村
日程 2021年5月14日-2021年5月15日

3.報告

前回は雨と風に祟られたが、今回は晴天を期しての出発。夕方6時に西野Pに集合して北上を開始。

帰宅時間でバイパスは混雑しているが高速は車も少なく順調、夕食や買い出しを済ませてテン泊適地に到着。

荷物を出して設営準備に取り掛かろうとしたが、木村のザックが見当たらない!

「西野Pに置いてきたんだわや」「誰かに連絡して見てもらえて」と言われ、誰が近いかと思案していると、戸貝さんが「まず自宅に確認してみれば?」と、家人にTelしザックはあるか?と尋ねると「2つあるよ」と、フロントポケットの中は何が入っているかと聞くと2つ目ザックに「お茶とビールがあるよ」との事。

まさしく山頂用にと入れたビールで、登り用のザック忘れたと言うと「バッカじゃないの!」という声を遠くに聞きながら会話を終える。3人に報告すると、太子さんから「俺もしかもか忘れ物した事はあるけど、ザックはねぇなぁ~」、楡井さんからも「なかなかそういう事は無いもんだけどね」と、普段なら忘れ物をすると「装備不良だよ」と厳しく指摘する戸貝さんはあきれ顔であった。

幸いにもジャケット等ウエアは別のザックに入れており行動には支障無し。水筒が無いので、酒を入れてきたペットボトルをせっせと空にするべく努力する。

早めに就寝とするが、楡井さんの低音のオーケストラが賑やかな夜を奏でる。

 

翌朝テントから顔を出すとピーカンの青空に鳥海山がクッキリと見える! 今日はバッチリ滑れるぞと、朝食もそこそこに祓川山荘を目指す。

第2駐車場は1台の車も無かったが上の駐車場に行くと残り4台分しか無く、なんとか車を停める。

さっと見渡したが、新潟ナンバーも4台ほど発見。

6時に登高を開始、頂上がクッキリと見通せて風も穏やかの中、何人ものスキー組・登山組が進んで行く。途中で「新潟の人ですよねぇ、私は長岡からです」と声を掛けられる。

「ばか良い天気らねっかて」「あそこまで行ったら一本立てよてば」「そうしょてば」等と正調新潟弁を駆使する我々はいっぺんで新潟もんと解るようだ。

 

避難小屋も過ぎ順調に高度を稼ぐ、頂上近くになり4人の間隔が開いてきたが「先に行ってお湯沸かしておけぃや」との事で木村が先行して10時30分に到着。

山頂部は人だかりなので、一段下の岩に風当たりを避けて休憩場所とする。お湯の用意と缶ビールをすかさず雪に埋める。

一服しながら見下ろすと、続々と上がって来るのが見える。ほどなくして全員合流し、まったりとした時間を過ごす。

いよいよ滑走しようかという時、「太子さんですよね」と声を掛けられる。下越山岳会の方で、太子さんのいつもの冬用帽子とサングラスの怪しい風体ですぐに解ったようだ。今日は新潟山岳会の方々と一緒だそうで、30m位離れた所に5人でいて「この時期に行く所は一緒ですねぇ」と会話を交わす。

いよいよ待ちに待った滑走を開始する。雪質も上々で、大勢がヒーコラ登っている脇をスパーッと滑り降りる。全くもって気持ち良く各自が大斜面の滑走を満喫する。

途中で恒例の太子さんのビデオ撮影も行い、あっという間に避難小屋まで滑り降りた。

残りの斜面を名残惜しんで滑り、12時30分に駐車場に戻る。

いつものように象潟道の駅で温泉に入り、帰りも安全運転で西野Pに戻り解散。

自宅での夕餉は、道の駅で購入したコシアブラの天ぷらと、前回のGW時に戸貝さんが採ったフキノトウが絶品のフキ味噌となってお裾分けされたので、同じく道の駅で購入した秋田の銘酒とともに過ぎ行く春を満喫! ほんに充実した1日でした。

来年はより多くの会員と残雪を楽しみたいものです。