上越線沿線/阿寺山 [山スキー] 2010/3/12
1. 山域・メンバー
山域・山名 | 上越線沿線/阿寺山 |
ルート | 広堀~阿寺山、山頂往復 |
地図 | 五日町・六日町・八海山・兎岳(1/25000) |
山行内容 | 山スキー |
メンバー | (L)渡辺 (峡彩山岳会) |
2. 行動記録
記録 | 渡辺 | |
日程 | 2010/03/12 晴れ | |
タイム | 3/12 | 広堀8:15~林道終点9:05~阿寺山13:10-14:20~林道終点14:50~広堀15:15 |
報告
週中に降雪が有り、八海山南側の阿寺山を目指した。山頂から北西へと広がる斜面は、スキーに適しているのだろうかと、以前から気になっていた。
3月の天候不順と週末の仕事も重なり、このところ山とはご無沙汰である。新雪のラッセルに耐えうる体力が有るかどうかは怪しいが、一日快晴の予報では行くしか有りません。
1004mまで
3/10と11日の積雪増加をアメダスで見ると、入広瀬や十日町で+10センチ程度、津南や湯沢が+20センチと云う具合だった。1~2月のドカ雪ではないが、山沿いで多少降った模様である。平日なので入山者は1人だろうが、全く手が出ない程の降雪でもなかろうと思う。
広堀の部落を過ぎて除雪終点で車を止める。既に日は高く、帰りの生コン雪は免れられない。平日山行では、前夜泊とするのも仕事やら何やらと難しく、出て来れるだけでも幸いと思う云う事で。→自分に言い訳
ここから直ぐ広堀橋を渡り、林道を進む。積雪は30センチ、そこそこの傾斜があるので通常は帰りも滑れるだろうが、今日はグサ雪となり駄目だろう。林道ヘアピンの法面は、既に雪が崩れていてショートカットが出来なかった。
終点付近は用水施設が多く、小川の一部は開いていた。こんなのに落ちると這い上がるのに一苦労なので、一番雪が多そうな所を通過する。夏になったら見に来ようと思った。
夏道はここから1本上流側の沢筋を進む。地図を見た感じではその沢筋の右岸尾根が良さそうであるが、今日は初回なのとその沢を渡れるか判らないので、現地点の林道終点から尾根に取付いた。
まだ標高は500~600mだが積雪は充分で木々も薄く、帰りもスキーを使える。ところが根開きが進んでおり、何処もクラックになる直前の段差だらけである。上から見た樹間をそのまま滑っては来れないと思う。
尾根は急で、直登はほとんど出来ない。ジグを切りながらの登りであるが、尾根が狭まると辛かった。登るに連れて、入道岳から大日岳へ展望が開ける。
対岸の高倉山が近くなった。どうやら細尾根も終り、地図上の1004m付近に来た模様。雪はだいぶ増えて、休憩でスキーを脱ぐと股下まで埋まった。厄介な細尾根は終わったが、ラッセルで体力を消耗した感じ、山頂まではまだ500mもある。
1004m~山頂~登山口
ここからは暫く緩やかな登りとなり、標高1100mを過ぎると正面に大斜面が現れる。懸命にジグを切るのだが、殆ど標高を稼げない。しかし「登らずで滑れず」と思い、八海山の展望を励みにキックターンを重ねた。1250mまでの登りが今日一番辛かった。
一旦、平坦地となると雪はパック気味となり重いラッセルから解放された。再び50mの急斜面が出てきたが、もうラッセルも楽になった。1350mで高倉山からの尾根を合わせ、やっと阿寺山を見る事が出来た。
もう急登は無い。源頭部の池塘を思わせる地形を帰りに登返しをしないように進む。入道岳がグングンと近付き、巻機山方面の眺めが素晴らしい。
山頂で越後三山とご対面、見事な展望はラッセルを止めずに良かったと思う。
早出してたら雪が緩まない内にサッサと滑るのだろうが、既に1時半を廻ってここで足掻いてもムダ、ブロックを積んでゆっくりと景色を眺める事にする。この方面に詳しくないので、知っている山が駒ケ岳と中ノ岳だけなのはとても残念だった。
滑りは概ね予想通り、3月の新雪・午後の西斜面・と、とても良い条件では無い物の、それなりの重パウダーを楽しめた。細尾根は右手斜面から巻き、最後は思った通り根開きの段差に手古摺ったが一度の登返しも無い尾根は来た甲斐が充分にあった。
- 滑りはともかく、今日は素晴らしい展望でした。間近で見る駒ケ岳/中ノ岳は迫力が有ります。
- 同標高の二王子や守門より、滑りは勝ると思います。ラッセルも大変でした。
- 登山道右岸の尾根も訪れてみたいです。今期もう一回降雪があるか、果たして来年になるか。