北信・頸城/乙妻山 [山スキー]

 

1. 山域・メンバー

山域・山名 北信・頸城/乙妻山
ルート 大橋~佐渡山鞍部~乙妻山北東斜面~稜線2150m、往復
地図 高妻山(1/25000)
山行内容 山スキー
メンバー (L)渡辺 (峡彩山岳会)

2. 行動記録

記録 渡辺
日程 2010/03/22 晴れ
タイム 3/22 大橋6:35~佐渡山コル8:15~北東斜面取付9:45~稜線2150m13:45-14:15~北東斜面取付14:40~佐渡山コル16:05~大橋16:50

報告

21日は会山行で焼山に行くはずだったが折からの悪天で中止、このまま3連休が終わるのかと悶々としていたら22日は回復する模様。前夜発が可能なので2年振りに戸隠を訪ねる事にした。

先週の記録など探ると、既に氷沢川の渡渉ポイントは限られている様子で、佐渡山コルを降ったら早めに左岸に移った方が良いらしい。メジャーなコースで記録が豊富なのでこういうところは有難い。

大橋~北東斜面~稜線

北陸道は強風が残り、大橋は新雪30センチであった。駐車場に止められるのかが心配だったが自分の1台だけ、う~む、単独ラッセルかと寝たのは3:00過ぎになってしまった。

やや遅めのスタートはいつもの事。林道には薄っすらとトレースの跡も有るが、黒姫分岐に着く頃には消えていた。一昨年も来ているので、どの尾根に取付けば良いのかは判ったが、沢を埋める雪は少なくて渡渉点は限られていた。


黒姫分岐

 ジグを切って急斜面を登って尾根に出る。高度を上げると黒姫山が望まれるが、頂上はまだガスが取れない。鞍部が見えてから左に回り込んで到着、樹間から真白な高妻山が見える。テントが1張り有り、トレースが佐渡山方面に向かっていた。


佐渡山鞍部から高妻山

 シールを剥がして氷沢川に降りると、直前の記録でも有った通りで既に沢は開いていた。対岸の地形が落ち着いた辺りで左岸に渡り、アップダウンが面倒だったのでシールを付けた。この後も適当なブリッジは無く、今後は早めに渡らねばならないと思う。


渡渉点

 左手から高妻沢を合わせて左岸を進む。この先、地形図では簡単に進める様に思えなかったので沢底から高めにルートを取り、途中の沢を横断した。1529m東側の崩壊地記号で詰まってレベルを下げると林道跡が出てきたので、以降はこの跡を進む。振り返ると横断した沢にも橋が架かっている様子で、この沢の手前から林道に乗るのが得策かも知れない。

乙妻沢出合が近付くと、正面に三田原山が見えてきた。シールを付け直して登りに備え、暫くは緩登を進む。1600mまでは緩い地形、足首のラッセルは中々大変で、今日の好天に誰も居ないのは静かではあったが、期待もしていたので体には堪る。それも正面に北東斜面が現れると、一時ではあるが吹き飛んだ。実に見事な斜面である。


北東斜面

 今日は全くカメの歩み、雪も増えてラッセルは全く進まない。遅出・体力不足、更にはラッセルと、自分には力量を超えたコースであったが、目前の大斜面と妙高山の展望が励みであった。左手の1989m峰が眼下に成るまでが踏ん張り所で、これを超えると三田原山~妙高山の姿がハッキリと現れ、更には計画して行けなかった焼山までが見えてきた。


妙高山方面

 急傾斜は脛ラッセル、正面には稜線の雪庇も出てきたが、この辺が体力の終わりではなかったかと思う。稜線直下の登りから傾斜も増して膝下となった雪は、気のせいか質も変化したように感じられた。踏み込んだ時に「バフッ!」云う感じ。本来ならピットを掘るなり確認すべき所も、目の前の稜線に上がってラッセルを終えたい心境で、やるべき作業を行わなかったのは反省である。

登り詰めたのは乙妻山から北の尾根の1989mに続く稜線、2150m付近である。ガッカリであったが、道理で1989mが眼下になってから早いと思った。目前の高みを2297mと勘違いした訳である。稜線はクラストしていたのでアイゼンを付けて山頂を目指と、ボコボコと踏み抜く上に時間も迫ったので終了とする。体力も尽きたので妥当な選択だったと思う。


稜線から乙妻山


火打~焼山~金山

 もう14時を廻り空は高曇りとなるが、山々の展望は素晴らしい。残念な事に山頂では無いので180°の展望、次回は山頂から北アルプスを交えた360°の景色を拝みたいと思う。

山頂~佐渡山鞍部~大橋

名残り惜しい景色も佐渡山鞍部の登返しが有るとなれば、出なければならない。このロングコース、佐渡山の鞍部を乗越して訪れる価値があるかどうか、ここからの滑りで判る。

登りのバフバフ斜面が気掛かりであったが、それを交わすと深雪のパウダーであった。2年前の厳冬期の佐渡山以来の深パウダー、上部で5ターン程オーバーヘッドを初体験。この5ターンだけでと云うのはチト言い過ぎだけれど、もう満足かも。


満足の滑り

 振り返ると逆光の中に稜線が映り、う~む、こんなロケーションの中でスキーをしている俺って・・・もう自己満足の世界である。

登りのトレースが崩れて無く、今日のコンディションが良かった事が判る。日差しは結構と有ったので、北東ならではの利点と思う。1600mで傾斜は緩むのであるがスキーは走り続け、出合まで快適に行ける事は判ったけれど、佐渡山鞍部からのモナカ雪も覚悟した。


北東斜面、また来よう

 出合でシールを付け直し、鞍部へと向かう。ここでも行きのトレースは残っており、緩い登りなのだが行きより時間が掛らない程であった。しかし最後はヘロヘロで鞍部に到着、もう高妻山もすっかり逆光の中である。

ここからのモナカは覚悟なので、お湯を沸かしたりと大休憩をした。2~3人が入った様子は、大橋までの林道も踏まれている筈である。

案の定、モナカは全く手が出ずの滑り。通常なら勿体ない所も、今日は北東斜面で満足と、気には成らなかった。林道のトレースはボブスレーのコースの様だ。腿に来るのでトレースを外しても快適な速度で面白い様に進み、何とか5時前に大橋に着いた。

  • 稜線を間違えたのは不覚、体力的に目一杯だったのも要因。
  • 噂通りの素晴らしい斜面で、長いアプローチも報われた。再訪が課題。
  • 自分としては、ラッセルに滑りにと完全燃焼した。早出は課題である。