1. 山域・メンバー
山域・山名 | 谷川連峰 |
ルート | 蓬沢駐車場~檜又谷大スラブ沢遡行~蓬沢支流を下降して蓬沢駐車場 |
地図 | 茂倉岳(1/25000) |
山行内容 | 沢登り |
メンバー | (L)都丸、小畑(峡彩山岳会) |
2. 行動記録
記録 | 都丸 | |
日程 | 2009/10/4 晴れ | |
タイム | 10/4 | 蓬沢駐車場6:15~大スラブ沢出合7:40~大スラブの頭10:40~1550m付近稜線から蓬沢支流に下降開始11:20~蓬沢13:25~蓬沢駐車場13:55 |
報告
【総評】出合の20mほどの滝が唯一滝登りらしい滝で、その後は開けたスラブを延々と登っていく。水は表面を濡らす程度でほとんど乾いており、沢登りという感じがしない。スラブの傾斜は緩く場所によっては草も目立ち、悪いというほどの所はない。稜線から蓬峠方面への登山道に抜けるパーティーが多いようだが、私達は蓬沢の支流を下った。ゴーロばかりの沢で2時間かからず下れる。
前日に蓬沢林道脇のスペースでテントを張る。当日はその場から蓬沢を少し下り、檜又谷の出合に降りて遡行を開始する。取水堰堤を越え、本谷はゴーロの沢が続く。支沢の水量は少なく分かりにくい。一ノ沢は見落としてしまった。左岸の前滝沢はスラブ状の滝を落としているので分かりやすい。前滝沢の少し上で大スラブ沢が合流している。
大スラブ沢に入ると20mほどの滝が掛かる。巻くなら左岸からだろう。今回は左壁を登り、40mロープいっぱいに伸ばしてブッシュにたどり着く。この日ロープを使ったのはここだけだった。登攀は難しくはないが、セットしたカムが回収不能になる痛恨事を起こしてしまう。ブッシュの中をトラバースし、傾斜が緩む所で沢に戻る。
小滝をいくつか越えると谷が開けてきた。前方に広大なスラブが展開する。登っていくと陽も当たるようになり、秋の空と風が爽やかだ。全般に傾斜は緩く、悪い所もなく快適に登っていける。ぐいぐい登っていくと5mほどの断層が半円状に囲んでいる。右側の弱点を衝いて断層を越えた。
ひたすら登る
ゆっくり休めるような場所もなく、思い思いのルートを淡々と登っていく。小畑は本人も自覚しているように運動不足がたたって息が上がっているようだ。やっと見つけた岩棚で一休みする。さらに進むと谷は前方で3つに別れており、真ん中に入る。
【グロ注意】 コウガイビルの恐怖
スラブは狭くなったがまだまだ続いている。傾斜はだんだん強くなってきたようで少し慎重になった。スラブの末端から小スラブの頭と思われる岩峰を通り過ぎ、急なブッシュを登って大スラブの頭に着く。蓬沢と檜又谷との中間尾根は近い。
当初はこのまま稜線を登って登山道に出る予定だった。しかし小畑が夕方から用事があり早めに下山したいのと、本人も疲れている様子で登りは時間が掛かりそうだった。そのため蓬沢の支流を下降することにする。事前に調べてはいなかったが、地形図を見る限り面倒なところはないだろう。1550m付近まで尾根を下り、沢の下降に移る。沢中は大した滝もなくロープは使わず、途中の30分近い大休止を含めても2時間程度で蓬沢の本流に降りられた。駐車場まで30分ほどの場所だった。