谷川東尾根[雪稜&ミックス]

報告日2004年 3月28日(日)
報告者 大江

1.山域 メンバー

山域・山名 谷川岳
ルート   東尾根
山行種別  会山行
山行内容  雪稜&ミックス

 


一ノ倉岳

東尾根

 

2.報 告

今回もまた「当初の計画は・・・」と書かなければならない。3月の会山行計画では八ヶ岳の計画であったが、会員それぞれの訳があって、谷川へ、それも僅か2名の山行となってしまった。

アタック前日17:00過ぎに登山指導センター前へ到着。翌日の行動に鋭気を養う。

21日、予定通り3時起床。成海車で思いの外、二人とも良く眠れた。

食事と身支度を整え、昨年6月以来の一ノ倉沢へ向かう。

まだ薄暗い一ノ倉沢出合(870m)で、各自登攀具を身に付け、一ノ沢へ向かう。少雪の今冬とはいえ、テールリッジまでほぼ雪で埋まっている。

既に幾組か一ノ沢を登っている姿が確認できる。一ノ沢の急なルンゼは単調で長い。標高差で590m。途中2ヶ所で右手に蒼氷の氷壁を見ることが出来る。

シンセンのコル(1520m)に着くと、前の2人パーティーが、さらに前のパーティーが、第2岩峰を越えるのを待っている。いわゆる順番待ちである。会長に携帯メールをしながら順番を待つ。

シンセンのコルから直ぐに第2岩峰最初の岩場になる。僅か二三手数メートルだが、ブッシュにビレイをとりロープを出す。

急な雪壁を数十メートル登ると二つ目の岩になる。5m、ピッケルでビレイポイントをとる。

三つ目の岩は同時登攀で越える。これで第2岩峰は終わり、再び急な雪稜登攀が続く。

中間稜との出合(1800m)の先で、雪尻を越えるため3度目のフィックスをする。

第1岩峰まで三度、急な雪稜登攀が続く。

第1岩峰(1900m)は渋滞のため一ノ倉沢側、二の沢の源頭を慎重に巻く。ここまで来ると、稜線は直上である。

一息入れ谷川岳山頂”オキの耳”を目差す。

この日、山頂からは越後、会津の山はもちろん「当初計画」の八ヶ岳や遠くは富士山まで望むことが出来た。

トマの耳に移動し、遅い朝食ないし、早い昼食をとり、西黒尾根を下山する。

 

3.感 想

とにかく、天気予報を睨みながらの行動だった。

雪質、天候、行動内容、全てがうまく回って良かった。