粟ヶ岳加茂水源池から夏尾根往復[尾根・雪稜]

1.山域 メンバー

山域・山名 粟ヶ岳
ルート   加茂水源池から夏尾根往復
山行種別  個人山行
山行内容  尾根&雪稜
メンバー  L大江 戸貝 成海 楡井 (川口)

 

2.行動記録

日程 2004年 3月 7日
3月7日 7:33第1水源池~8:00第2水源池~8:40-8:40一合目~12:15-14:05砥沢避難小屋~17:15第1水源池

 

3.報 告

当初、予定は蔵王の”仙人沢アイスガーデン”へアイスクライミングのリベンジ計画だった。
しかし、天気予報が悪く、まめに天気図と上空写真を覗くものの、全く回復の兆しは見えないので、金曜日に「蔵王中止」を決定。案の定、週末は最近のこの時期にしては珍しい雪による荒天だった。
戸貝さんの他は集合に遅刻。一番近いリーダーが一番遅れた。m(_ _)m
初っぱなから降雪の中、ワカンを着けての出発となる。土曜日(前日)のと思われる足跡をたどりながら登り始めるも、僅か一合目付近で足跡は途絶え、交代でラッセルをする。
相変わらず成海さんのラッセルの威力は凄い!
五合目付近からは厳しいラッセルと言うより、むしろ雪稜登攀になってきた。古い締まった雪の上に降った新雪と雪庇に、雪崩・踏み抜きに注意するよう、お互い声を掛ける。鎖場の取りつきで、ワカンからクランポンに付け替え、ストックはピッケルに持ち替えた。このとき既に、風雪で素手による作業は危険な状況になっていた。僅か10m程だが、慎重を期してロープを出し、大江がリードする。この先も、砥沢避難小屋まで、今まで粟ヶ岳では見たことがない、まるで雪稜の体をなしている。

 この日、目的の砥沢避難小屋に到着するものの、 前も後ろも雪に埋もれていたため、入ることを諦 め、成海さんが難儀して担いできてくれたテント のお世話になる。
テントの中に潜り込み、ストーブをつけると、すぐに室内は暖気に満たされ、快適な休息空間を提供してくれた。食事中、後追いの川口さんから無線が入り、下山途中での合流の打ち合わせをし、宴?の宿を撤収。
下山も天候状況は変わらず、トレーニングを含め、何度かロープ出しながら下る。三合目で川口さんと合流。まだ空が明るい内に車に到着することが出来た。

 

4.感 想

不運にも悪天のため計画変更した結果、運良く有意義な山行が出来て良かった。