頼母木川(夏山合宿)[沢登り]

ルート

頼母木川~凛次郎沢~地神山~頼母木小屋~胎内ヒュッテ

 

日時

2001.8.10~12

 

メンバー

L本間(F)、SL成海、佐藤(Y)、楡井

 

8/10

坂井厚さん、菊谷さんの見送りで胎内ヒュッテを7:30に出発する。どう考えても不要な姫子砂防ダムまで1時間。ダムの梯子を登り上流へ降り立つと2~3mの滝の連なるゴルジュとなる。胎内川らしい久々に大きな沢の遡行が始まるのだという緊張感がある。小俣沢を過ぎるとこれもゴルジュ帯となり、へつり、登攀と快適な遡行となる。10mの釜を持つ滝は登れず左岸の高捲きだ。楡井トップで行くがランニングビレイが取れない。ハーケンを2枚打ちそこから右上するが、その先は急な泥壁で度胸がいる。沢へ降りて8m滝を捲くと雪渓となる。薄くて渡れないので右岸を高捲くと雨となり、泊まり場を求めながら藪を漕ぐ。ヒドを1本渡るが、そのヒドから水が取れるので、その手前の段丘を刈り払って泊まり場とした。雨は降ったりやんだりしているので、焚き火の上にシートをかけて雨を防ぐと快適になった。

 

8/11

ゆっくりと起床、茶を飲んだりしていたら7時になってしまった。天気は晴れ。今日はなんとしても稜線に辿り付きたい。15mの懸垂で沢に降りるとまた雪渓だ。私は雪の上を行こうと言ったが本間リーダーは慎重であった。九割9分行けたと思うが、1分の冒険をリーダーは嫌った。1時間の高捲きと25mの懸垂で雪渓に降りる。ゴルジュの中の滝を2つほど越えると池ノ沢の二又となる。(10:40)なんとか先が見えてきた。二又の滝と次の滝はロープを使用、8mと6mのCS滝を捲いて小ゴルジュを快適にへつると、無名沢と凛次郎沢との二又となる。この先はゴーロの沢となり、傾斜も増してくる。標高300mを1時間で登れば3時間で稜線だ。大江さんと無線もつながり一同ホッとする。結局稜線まで4時間かかった。地神の山頂で虎の子の缶ビールで乾杯し頼母木小屋に到着すると、1分前に着いたという足ノ松沢隊の丸山パーティーと大江さんの出迎えを受ける。小屋では大江さんから豚汁をご馳走になり、残酒でお祭りをする。しかし他の登山者も居たので静かに静かに喜びを分かち合った。

 

8/12

足ノ松沢で谷中、戸貝、内山、小山さんの出迎えを受け、さらに林道では太子、伊藤、渡辺家族とも合流し合宿山行を終えた。

 

(感想)

@雪の残り方で遡行時間は左右される。

Aロープを使用する際声が聞こえない場合が多いので、ホイッスルや手信号、または無線 機の使用など意思の伝達方法を研究する必要がある。

B登攀は少しでも不安があればロープを出すクセをつけよう。詰まってからでは遅い.ロープを引いていればハンマー、ハーケン、スリングさえあればなんとかなる。

C雪渓の通過はリーダーの頭の痛いところ。今回のリーダー判断は良かった。