中ノ沢川三階滝沢淀ヶ沢(五頭) [沢登り]

1. 山域・メンバー

山域・山名 五頭・与平峰
ルート 森林公園~淀ヶ沢遡行~森林公園
地図 出湯(1/25000)
山行内容 沢登り
メンバー (L)都丸、戸貝、小畑、内山(峡彩山岳会)

2. 行動記録

記録 都丸
日程 2008/6/15 晴れ時々曇り
タイム 6/15 中ノ沢森林公園駐車場7:05~淀ヶ沢出合8:05~510m支沢出合14:50~796m付近稜線16:05-17:05~中ノ沢森林公園駐車場18:00

報告

今シーズン沢は初めての3人を連れて裏五頭の三階滝沢淀ヶ沢を遡行した。核心部はナメ滝やチョックストンの滝が多く、小粒ながらなかなか手ごたえのある滝がいくつかある。今回は高巻きで予定より時間がかかってしまい、核心部を抜けた所で出会う支沢を詰めて終了とした。

テクニカルな小滝登りを楽しむ

キャンパーでにぎわう森林公園を7時に出発、三階の滝は時間がかかりそうなので避け、林道を登山口方面に歩いて2つ目の分岐を左に入り、堰堤の上で入渓した。7mの滝は右岸の巻き、続くゴルジュにかかる3mの滝は左壁を直登したが、ここは初心者同行だとロープを出した方が良いかもしれない。上の滝はそのままヤブに入って右岸を巻く。

ゴルジュが開けるとすぐに淀ヶ沢の出合となる。淀ヶ沢は思ったより水量少なく貧相な感じだ。3mの滝を越えて4mの滝。右のリッジを空身で登って後続にはロープを出して確保する。右岸から10mの滝を掛けて支沢が合わさり、続いて6mCS滝が現れた(2)。巻くのも大変そうで、ここは水線通しに突破したい。やはり空身になってシャワーを浴びながら取りつく。落ち口にかかるゴルフボール大のチョックストーンをホールドにして、バランスと腕力ではい上がった。ここも後続にはロープを出したが少々苦労した。明るく開けた8mのナメ滝(3)は快適に登れる。


(1) 序盤


(2) 6mCS滝を乗り越す


(3) 明るいナメ滝

高巻きで苦戦

ゴルジュを抜けると両岸立った草付になり、谷底は崩れた雪ブロックで埋まっている。奥にかかる8mCS滝(5)はロープを引いて登ってみた。が、ハーケンを打ってみても掛けたヌンチャクを引っ張るとあっさり崩壊するほど岩がボロボロ、クラックもあったがカムもうまく決まってくれない。支点がとれない状態では一歩を出す気にならず敗退、高巻きに切り替えることになった。しかし巻くにしてもヤブが遠く苦労しそうだ。ロープを出し、左岸の岩と草付のコンタクトラインを斜めにトラバースしながら登ったがかなり悪かった。後続も苦労していたようで時間を浪費してしまう。戸貝さんの偵察よれば、さらに戻った地点で左岸に入るヒドから高巻くとロープも不要だったろうとのこと。

40mロープ2本使って懸垂下降で渓に戻る。トイ状の8mナメ滝(6)を簡単に越え、続く2mCS滝はシャワークライムになり、スタンスのコケを落としてからフリクションを最大限に効かせて乗り越える。続く3mの滝は手前の左壁から。豪快に落ちる10mの滝(7)は巻くしかない。左岸に取り付くがここもヤブが遠くて腕力頼りとなり手間取る。この辺りの難しさは表五頭とは違うところだ。8m位の滝2つを巻いて懸垂で降りる。核心部最後の10mナメ滝(8)は乾いた左壁をフリクションを効かせて登れる。


(4) だんだんゴルジュ状になり


(5) 一歩が出ず敗退


(6) 小滝が続く


(7) 弱点が見つからない


(8) 核心部最後の滝

時間切れ

510m地点で右岸から支沢が入り、時刻も既に15時。この先の本流は大した滝場もないようなので、支沢を詰めて796m地点を目指すことにした。支沢は滝らしい滝はない。ヤブが薄い緩やかなブナ林の源頭を抜け、支沢に入ってから約1時間で稜線に出た。日が長いこの時期はゆっくり休んで下ってもまだまだ明るい。三川温泉で汗を流して解散した。