1. 山域・メンバー
山域・山名 | 越後三山 |
ルート | 北ノ又川白沢 |
地図 | 八海山・奥只見湖(1/25000) |
山行内容 | 沢登り |
メンバー | (L)都丸、小畑(峡彩山岳会) |
2. 行動記録
日程 | 2007/7/7 晴れ時々曇りのち一時雨 | |
タイム | 7/7 | 骨投沢出合7:15~入渓7:45~1:1二又8:50~支沢出合(遡行中止)10:40~稜線12:20~小倉山12:40-13:40~道行山14:10~骨投沢出合15:20 |
報告(都丸)
白沢は北ノ又川の支流で、越後駒ケ岳~枝折峠に至る稜線南面の水を集める。今回は予想以上に雪渓が多く、途中で遡行を断念、支沢に逃げる結果に終わった。
小滝登りを楽しむ
シルバーラインを抜けて枝折峠方面へ少し戻ると、白沢林道に続くゲートがある。ゲートを開けて骨投沢出合に駐車する。林道には地元の山菜採りのクルマが2台入っていた。柳沢を過ぎてしばらくすると車道が終わり踏み跡に変わる。踏み跡がなくなる地点で沢に降りた。
下流部は明るいゴーロで、淵や落ち込みを越えながら行く(1)(2)(3)。トロ場の奥には大釜のある4段20mの豪快な魚止めの滝がかかる(4)。ガイドでは左岸を巻いているが、右岸からも行けそうなので釜の縁のバンドを渡って(5)右岸のルンゼから高巻くことにする。
魚止めの滝の上にもイワナは多く生息している。私は見られなかったが、先頭を行く小畑君は30cm級を何度も見ていた。石抱橋から上流の北ノ又川水系は永年禁漁区になっており、釣り師が入らないぶん魚が育ちやすいのだろう。
滝上で1:1の二又があり左に入る。ゴーロを少し歩くと沢は右に曲がり6m滝がかかる(6)。何のためなのかロープがセットしてあった。小滝(7)をいくつか越えるとスノーブリッジが掛かる(8)。多少の雪渓は予想していたものの、序盤での登場に嫌な予感を抱く。穴が開いているし下には滝もありそうだったので、左岸を高巻いて懸垂で降りた。雪渓の末端は高い側壁に囲まれていて下降は困難。雪渓の上に登らず高巻きの判断が当たった。その後はしばらく3~5m程度の小滝登りが続く(9)(10)(11)(12)。ほとんど登れ、適度な難しさがあって面白い。短い雪渓の末端から降りて滝に取り付くような場面もあったが問題なし。
雪渓に阻まれ遡行中止
そしてふたたび雪渓が現れる(13)。傾斜は緩く延々と続いていて厚みもあるのでアンザイレンして登っていく。正面に支沢が滝を掛けて流入している。本流は左に曲がり、両岸が傾斜の強い草付きで行く手には連瀑と所々切れ落ちた雪渓が掛かっている(14)。この地形で突っ込むのはリスクが高すぎると判断し、遡行中止を決めた。雪渓の切れ目から下に潜り、正面の支沢にエスケープする。2段6m滝を越え、続く4m滝(15)は右壁に取り付くも意外に難しく、ロープを出して手前の左壁を登って懸垂下降する。その後は何もなく、ゴーロから枯れ沢を詰めて15分のヤブこぎで登山道に出た。
道行山から柳沢方面への登山道を使い下山した。自然が相手だから今回のように思い通りにならないことも時々あるが、これも良い経験だ。