1. 山域・メンバー
山域・山名 | 谷川連峰・大源太山 |
ルート | 大源太川北沢本谷 |
地図 | 茂倉岳(1/25000) |
山行内容 | 沢登り |
メンバー | (L)都丸、成海、小畑、山賀(峡彩山岳会) |
2. 行動記録
日程 | 2007/6/16 曇りのち晴れ | |
タイム | 6/16 | 大源太山登山口7:50~入渓8:10~七ツ小屋裏沢出合9:10~三又10:20~大源太山13:00-14:15~大源太山登山口16:00 |
報告(都丸)
大源太川北沢本谷は谷川方面でも入渓者の多いポピュラーな沢だ。新人2人に沢慣れしてもらうには手頃と思いここを選んだ。人気があるだけあって特に悪いところはなく、短い割に滝の数はそれなりに多い。やぶ漕ぎ高巻きも少しで、小粒ながらすっきりした良い沢だった。
楽しい小滝登り
7:30ごろ大源太山登山口の駐車場に着く。駐車場はほぼ満杯だった。準備中もタクシーが登山者を連れてきた。
川沿いの道を歩いて二度目の渡渉点で入渓する。時折小滝を登りながらゴーロを歩く。四条の滝(1)は左の水流沿いを登った。その後、釜のへつりで山賀君が軽く行水する。
七ツ小屋裏沢出合を過ぎると両岸立ってきていよいよ本番という景色になる。適当に楽しめる小滝が続き、登れない場合も簡単に巻ける。大きな流木が目立ち、時々利用させてもらう(5)。沢が右に曲がる場所の7m滝(7)は念のためロープを出す。ホールドは豊富にあった。すぐ上で特徴的な10mの斜瀑(8)がかかり、左のクラック沿いに登る。
核心の大滝
七ツ小屋沢・見晴台ノ沢との三又に着いた。小畑君は七ツ小屋沢の滝(9)に感激していた。確かに本谷よりも豪快な滝で見ごたえがある。本谷の20m大滝(10)は2段と書いている記録もあるが3段というべきだろう。1段目は左をノーザイルで上がり、2段目は左壁沿いのバンドを斜上する。後続が振られないように途中で2本ピンを打つ。シャワーを浴びて2段目落ち口へ抜けた。ここから右にトラバースしようかなとも考えたが、良い支点が得られそうにないのでやめ、水流の右を直登する。落ち口のホールドが乏しくなるところでつかむのにちょうど良い笹があった。後続は2段目はフィックスロープで、3段目は補助ロープを上から投げて確保する(11)。
続く12m滝(12)は途中まで右壁を登ってブッシュに入る。7mチムニー滝は中に入って登れば楽しいだろうが、途中で流木が大量に詰まっていたので残念ながら左岸を巻く。そのままスラブを登って上の滝も巻いて降りる。
詰めはすっきり終わる
雪渓が出てくるが問題なく上をスタスタ歩ける。雪渓の終わりから小滝に取りついて登る。水はぐっと減って源頭も近い。スラブっぽいナメ滝・小滝を順調に登っていくと水は枯れ、草付きとブッシュ交じりのスラブ帯に入る(16)。傾斜は緩いが浮石が所々にあるので注意が必要。途中で左の登山道に人が見え、私たちは晒し者になっているようだった。ある程度登ると縦走路が右に見えてくる。トラバースして数分ヤブを分けると大源太山から南よりの登山道に出た。
山頂に着く頃にはすっかり晴れ上がり、360°の展望を楽しんでから下山した。