1. 山域・メンバー
山域・山名 | 会越国境・井戸小屋山 |
ルート | 柴倉川鍬沢タツミ沢 |
地図 | 安座(1/25000) |
山行内容 | 沢登り |
メンバー | (L)都丸(単独、峡彩山岳会) |
2. 行動記録
日程 | 2006/10/28 晴れ | |
タイム | 10/28 | 8:40御前ヶ遊窟駐車場~9:10タツミ沢出合~稜線11:20~御前ヶ遊窟上ピーク12:05-13:10~下山15:30 |
その他 | ルート図 |
報告(都丸)
楡井さんが若手を連れてシジミ沢を登るというので、ソウケイ尾根を挟んだ反対側のタツミ沢を遡行して御前ヶ遊窟で落ち合う計画を立てた。仕事で疲れ気味だったのであまりハードな山行はやりたくない。タツミ沢なら短時間で登れるだろうという目算もあった。
遡行
ソウケイ新道への分岐で楡井パーティーと分かれる。鍬沢を渡渉して左岸の道に入った。タツミ沢を横断する地点で遡行を開始。今回は登らなかったが、入渓点から鍬沢に向けて8mの滝が落ちている。庇状の岩屋が乗った面白い形の滝だ(1)。下から登った方が面白かっただろう。タツミ沢の序盤は薄暗い苔むした渓相で、ナメ滝やトロを通過していく。トロ場がいくつかあるがゴルジュではないので簡単に巻ける。途中、沢床に近い小さな岩のくぼみでイワナの新鮮な死体を見つけた。なぜこんな場所で? 死因不明である。魚影は全般に濃い。
ゴーロ滝をいくつか越え、左岸から支沢が入る場所で2段12mの滝が現れる(3)。右岸を低く巻いて滝上に抜けた。その後はゴーロ状の小滝が断続的に続きどれも容易に登れる。途中、テクニカルなルートを見立ててボルダリング風に遊んでみたりする。右岸の顕著な岩峰、ナメ滝をかけて落ちる支沢を過ぎて奥の二俣に着く。右俣はナメ状の10m滝(4)、左俣も同様に滝がかかり両門の滝となっている。左はやや立っていて多少難しそうだ。今日は予定していた右俣に入る。
小滝をいくつか登って短いスラブを通過すると水はなくなり詰めにかかる。20分ほどのヤブ漕ぎで井戸小屋山北側鞍部の稜線に着いた。遡行時間は2時間強。ソウケイ尾根から見るタツミ沢は両岸スラブが発達して凄そうに見えるが、谷底は単調なゴーロの沢だった。本流よりも支沢の方が面白いかもしれない。
楡井パーティーと合流するため長く休んではいられない。踏み跡をたどって井戸小屋山経由で御前ヶ遊窟へ向かう。洞窟の上の見晴らしのいいピークで合流。わずか5分の差で、ほぼ同時といっていい到着だった。