第36回奈良山岳会・峡彩山岳会交歓登山

1.山域・メンバー

山域・山名

大峯山・釈迦ヶ岳

山行内容 夏山ハイキング
メンバー

L太子・楡井・戸貝美・伊藤実・田中・佐越・吉川・木村昌

天候 晴れ時々曇り

2.行動記録

記録 木村
日程 2025年9月13~15日

3.報告

 今回の交歓登山は、今迄であれば新潟を夜に出発して早朝に奈良到着というパターンであったが、初日は宿に到着するだけなので、早朝に出発することとなった。

 栄PAで楡井さんをピックアップして奈良を目指す。高速は富山県までは順調であったが、石川県から工事や事故渋滞があり、十津川温泉に到着したのは12時間後の午後4時過ぎであった。

 今宵の宿である民宿やまとやにザックを降ろし、早速温泉に入る。最初は民宿だからなぁとあまり期待していなかったが、木造りの広い湯船で柔らかな素晴らしい温泉であった。

 一日目の夕食兼懇親会は、やまとやさんが経営している別棟のドライブインで行われた。初めに、2年前の巻機山交歓登山や昨年の角田山でご一緒した森川さんが、今年突然に亡くなられたという事で黙とうを奉げました。峡彩の8人は吉川さんデザインの峡彩Tシャツをお披露目するとともに、70周年記念で作った峡彩手ぬぐい(これまた吉川さんデザイン)を奈良山岳会へプレゼント。美味しい釜飯をはじめとしたご馳走や山の歌を楽しみました。

 翌日はドライブインの前で集合写真を撮り、ここでお別れの宮西さん米原さんに見送られて登山口の太尾に向けて出発。国道から林道に入り、途中落石注意!の看板がリアルに感じられる道を約千mも上がって、標高約1,300mの登山口に到着。人気コースなのか、駐車場はほぼ満杯であったが、どうにか停めて準備に取り掛かる。奈良山岳会の皆さんのザックはパンパンに膨らんでいて、西山さんは更に一升瓶2本をザックに。瓶の重さも合わせれば5kgの追加だ!

 午前10時、早い人はもう下山してきたなか、隊列を作り登り始める。新潟の山とは違い、木は真っ直ぐに、クマ笹ではなく背丈の低い姫笹で穏やかな山容だ。

西山さんのパンパンのザック!

登山口から稜線に上がると視界が開けて休憩タイム

立ち枯れたバイケイソウに秋の気配が

奈良に比べると新潟の山はダサイと言う不埒な会員A↑

 お昼に泊り場である標高約1,650mの千丈平に到着。釈迦ケ岳の直下で水場もあり、名前のとおり広々とした幕営好適地で各自テントの設営に取り掛かる。やまとやさんのオニギリを食べて、大日岳に向けて出発する。途中いくつかの靡(ナビキ)と呼ばれる霊場があり、大峯奥駈道には75ケ所の靡があるとの事。そこには碑伝(ひで)というお札が奉納されており、信仰の山であることを強く実感した。

 非常に特別な聖地と位置付けられている深仙の宿で小休止の後、いよいよ大日岳の岩場に取り付く。30m程の岩場に鎖が付けられて、それを頼りに登って行く。頂上直下で見晴らしも良く、高度感を楽しみながら15時に大日如来像が鎮座する山頂に到着した。

 帰路は千丈平へのトラバース道を進んだが、道を間違ったりして予定より30分遅れの16時30分に到着すると、既にタープが張られ懇親会の準備が整っていた。留守番役の皆さんに感謝 感謝です。

 17時、いよいよ懇親会が始まり、奈良山岳会の女性陣の心のこもったご馳走が並ぶ。煮物や山中でのサラダが嬉しい♪ 更にテン場でベーコンやチーズをスモーク ! そして初めて食する飛鳥鍋が美味しかった ! ♪「飛鳥鍋」は、鶏肉、野菜を牛乳とだし汁で煮込んだ奈良県の郷土料理で、飛鳥時代に孝徳天皇へ献上したのが始まりだそうで、最初は牛乳で鍋?と思っていたらまろやかな味わいにホッコリ。

 日も暮れてガスがかかる中、7時に懇親会はおひらきとなり各自のテントへ。「やいっや、料理がすごかったねぇ」「飛鳥鍋うんめかったてば」等と言いながら、次回の交歓登山をどうするか話し合う。両山岳会ともに年々高齢化しているなかで、移動距離を考えると飯豊等の県北は除外となり、考慮の末、奈良からも距離的に近く、天神平のロープウェイを利用すれば体力的にも問題ない、残雪の谷川岳に決定した。これは太子会長が以前に計画していたが、コロナ渦で出来なかったプラン。日時も令和9年3月20~23日春分の日と、意外なほどとんとん拍子に計画がまとまった。明日、下山したら発表という事でシュラフの中へ。いびきに悩まされテントを出たら、1頭の大きな鹿が草を食んでいました。

 翌朝4時30分に釈迦ケ岳を目指して出発する。あいにくガスが濃くご来光は拝めそうもない。5時に標高1,800mの頂上に到着。ヘッドランプの光で凛々しい釈迦如来像がガスの中浮かび上がる。徐々に明るくなったところで集合写真を撮り千丈平へ戻る。テキパキと撤収準備に取り掛かり、8時30分太尾に下山し朝食を頂く。今度は西山シェフ特製のガストーチで豪快に焼いたピザトーストとポタージュスープ! 沁みわたる旨さでした。

 食後は解散という事で、太子会長から石田会長をはじめとする奈良山岳会のみなさんへ、峡彩全員の感謝の気持ちを代表して述べるとともに、次回の新潟開催の「残雪の谷川岳」を発表する。尾根組と山スキー組のプランに奈良山岳会の皆さんも喜んでいるようだ。

 1年半後にまたお会いしましょうと言葉を交わし、林道を下る。温泉で汗を流し昼食後、一路新潟へ出発。帰路は北陸道を避けて名古屋経由の中央道を選択。新潟到着は22時であった。

ご来光は残念でしたが威厳のあるお釈迦様と

奈良山岳会の皆さん 本当にありがとうございました。次回は残雪の谷川岳で!