1.山域・メンバー
山域・山名 | 八ヶ岳・河原木場沢 |
山行内容 | アイスクライミング |
メンバー |
峡彩:L吉川・田中 他:笹川 |
天候 | 晴 |
2.行動記録
記録 | 吉川 |
日程 |
2022年3月5日(土) 0700唐沢鉱泉・夏沢鉱泉分岐 – 0720桜平駐車場(下) – 0750醤油樽分岐 – 0830醤油樽の滝 – 0840二の滝1300 – 唐沢鉱泉・夏沢鉱泉分岐1420 |
3.報告
今年2回目のアイスクライミングに行ってきました。もう3月になるとアイスシーズンも終盤、それなら標高を上げて上高地のアイスエリアに行こう!というのが当初の予定だったのですが、まだまだ「呪い」は解けないようで…。今回も週末に爆弾低気圧がジャストミート、あえなく北アは断念、氷の状態がやや心配な八ヶ岳に転進したのでした。
7時、夏沢鉱泉と唐沢鉱泉の分岐駐車場に到着。少し除雪が広くなっているところに7〜8台くらいの駐車スペースがありました。夏沢鉱泉HPを見ると、分岐から先は除雪されていないので入らないように、とのことでしたので、分岐からテクテクと林道を歩き出しました。日帰り装備なので軽快に進みます。
分岐から20分で桜平駐車場(下)、そこから30分で醤油樽の滝分岐に至ります。入り口には立派な看板があり、分岐の先も10m間隔くらいで赤テープがあるので迷うことはなさそうです。河原木場沢を何度か渡渉しながら遡行し、両岸が八ヶ岳の谷らしく迫り上がってくると、「一の滝」が右手に見えてきます。5mくらいの垂直な滝で、しっかりと氷結していることにまずは一同ひと安心。この滝は回り込んでトップロープが張れそうでした。また、すぐそばは広場になっていてテント泊にもよさそうでした。
一の滝からほどなくして、「二の滝」が左に分けます。こちらは6〜7mくらいの幅広のナメ滝で、色々なルートが取れそう。一段上にもう1つ氷瀑がありますが、かなり痩せていて今は登れなさそうな様子でした。
「二の滝」の先からゴルジュを高巻き、アルミハシゴを降りるとこの沢のハイライトである「醤油樽の滝」35mに着きます。取り付きがなんだか賑やかだと思ったら、先客はなんと10名パーティ。醤油樽の滝が今回の本命だったのですが、残念ながら何ラインも取れるような氷の状態ではなかったので、醤油樽は早々に諦めて、二の滝で練習することにしました。
前回の蔵王で糸滝をリードで登ったので、その勢いで二の滝もリードをさせてもらいました。ところがスクリューをギリギリの本数しか持って行かなかった上に、最後の1本をセット中に落としてしまい、そこから急に怖くなって一旦ロワーダウンしてもらうという、何ともお恥ずかしいスタートとなりました(冗長性と操作の習熟は大事です・・)。2回目のトライで、無事にTRを張れました。
TRを張ってからは各々好きなラインでひたすら登りこみました。2年ぶりのアイスという田中さんは、最初こそ動きがかたく「変な力が入った」と言っていましたが、登るうちにスイスイとスタンスを決めていきブランクを感じさせません(マイナス20kgパワーでしょうか!?)。笹川さんはバーチカル部をさらっと登り流石のひとこと。滝が幅広なので、ナメ、階段状、垂直など、色々な動きを確認する良い練習になりました。特にバーチカルに関しては、前回の蔵王では1mくらいしかのぼれませんでしたが、今回は笹川さんにアドバイスを頂きながら2mくらい登れるようになりました。本当に少しずつですが、コツがわかってきて楽しいです。
13時、まだまだ醤油樽が空きそうにないことを確認して撤収。下山もわずか1時間ちょっとと本当にお手軽なアイスエリアでした。翌日は、同じくお手軽ゲレンデで有名な乗鞍岳の善五郎の滝へ行きました(つづく)。