1.山域・メンバー
山域・山名 | 朝日連峰 以東岳 |
山行内容 | 一般登山 |
メンバー | 戸貝美枝子、木村 |
天候 | 晴れ・雨・晴れ・雨・そして晴れ |
2.行動記録
記録 | 木村 |
日程 | 2021年8月21日(土)~2021年8月22日(日) |
3.報告
前日の20日夜に戸貝宅を出発し麓でテン泊。いつもよりそそくさと身支度を整え、5:45に泡滝ダム登山口を出発する。
大鳥ダムまでの標高差約460mの道程は10分割され、親切にも1/10等の看板が掲げられている。
順調に川沿いを進み、6:30冷水沢のつり橋を渡ったところで一休み。その後つり橋をもう1本渡りジグザグと高度を上げる。途中に水場が何か所もあり、喉を潤す。水は実に旨い! 30数年ぶりに来たが、前回も旨かった事を思い出す。携行した「山と高原」地図も昭和59年発行のものだった。
ほどなくして大鳥池に到着。小屋番の方と話をしたりして大休止。水はジャンジャン出ているし、マイクロ水力発電もしているので、利便性が高そう。
以東小屋も見えており、高曇りのなか大鳥池沿いを進む。渡渉地点は水が無く、登りに取り付く。
ユックリズムで樹林帯を進む。見通しが利くようになり、振り返ると大鳥池が熊の毛皮を広げたように見えてくる。
1600mのなだらかな場所に出て、また大休止。残すは170mの登りとなり、気合を入れて13時前に以東小屋に到着し小屋番にご挨拶。
取り敢えず水の確保という事で缶ビールを携えて水場に行く。登り13分と結構な距離であったが、その分ビールが冷える!と解釈してガンバル。小屋前のベンチで先ずはプシュっと乾杯。ウ・マ・イ!
天候もガスって来たので、宿泊手続きをして2階へ上がる。以東小屋は5年ほど前に建て替えされたので、まだ新しく感じる。
1階は管理人部屋とトイレで宿泊スペースは2階となっているが、本日は我々2人だけのようだ。
2階は両端に2段のベッドスペースがあり、それぞれ両端に陣取って寝袋を広げる。
まだ時間も早く、戸貝さんは一休みという事で横になり。木村は一服がてら外のベンチでオデンとビールそしてコーヒータイムとまったりした時間を過ごす。
天候はガスが切れたりかかったりであったが、西の新潟方面は海岸線も見えている。
稜線から西に下っているルートが見えたので、地図で確認したところ三面から北寒江山のルートで、小屋番の方から、村上市の依頼で毎年道切りをしているとの事。
三面の集落から11時間半・三面小屋から8時間半! 難儀なコースだが年間30人位はいるらしい。
陽も落ちて質素ではあるが貸切りの2階で真ん中の板の間を食事スペースとして、荷物を「オオバラ」に拡げる。ワインを味わっていると、雨とカミナリが!
携帯に緊急メールが入り、長井地方に大雨による緊急避難警報が出たようだ。
明日の天気を案じながら寝袋に入る。12時頃にトイレタイム。小屋内にトイレがあるのは非常に有り難い。
雨も上がっていたので外にでると、鶴岡・酒田の街明かり、月山・鳥海山も月明りの中でスッキリと見える。大鳥小屋の明かりも見えている。西側は新潟の村上方面の街明かりが瞬いていた。
翌朝5時半には月山・鳥海山も見えていたが、次第にガスがかかり、6時半に小屋を出発し以東岳頂上からオツボ峰を経由する稜線コースを進む。
頂上は視界が効かず、写真を撮りそそくさと稜線を進む。イイデリンドウによく似た小ぶりなリンドウやトリカブトやマツムシソウといった秋の花が出迎えてくれる。
オツボ峰手前当たりでは、大朝日岳も見えたりするが時折小雨がぱらつく中をノンビリ進む。
三角峰を過ぎガツガツと下って大鳥小屋に到着。コーラを買ってたっぷりと大休止。
小屋番の方と話しをしたが、今年はコロナで入山者も少ないし、週末の天気も悪くてキャンセルも多かったとの事。
ここから泡滝ダムまでの下りは予想以上に長く感じ、親切すぎる9/10等のコース看板をなるべく見ないようにしてひたすら下る。
下るにつれて陽も差してきて、汗がしたたり落ちる。
13時に車に戻り、温泉で汗を流してラーメンを頂き、安全運転で新潟へ戻った。