柴倉川流域地域研究・大倉山

日  程 平成14年2月25日(月)
山  名 大倉山(ダイクラヤマ)950.2m

ル ー ト 柴倉―815m点―930m県境―大倉山(往復)

メンバー L丸山 坂井厚 佐藤(Y)

タイム  7:00水原=柴倉集落/石田様9:00発―11:00山頂13:00―14:30柴倉

 平日都合の良い3人が声掛け合い地域研究の下見山行に行ってきました。一日天気は約束されていて車中から明るい。上川村、柴倉川流域でも最奥の集落柴倉に到着。周辺に詳しい上田豊栄様宅でお茶をいただきながら情報収集する。予想していた通りのルートで良いようだ。車のすぐ近くから登り始める。最初こそズブズブしていたがワカンを履けば潜りもせずにサクサク進める。送電線を真上に見上げ、その送電線に対しほぼ直角に進路をとり杉林を進む。まもなく、緩やかな斜面に出てそのまま登りやすそうなところを選び815mピークに繋がる尾根にのる。右手に杉林を見ながら急登、たおやかな815mピーク周辺に着く。太いブナやミズナラが散在する気持ちの良い雪原で、ここからは菅名山塊から五頭山塊、二王子岳、棒掛山、蒜場山そして白い飯豊の山並みが見渡せる。ここから県境稜線90度カーブ点(930m)へはかなり急登。先を行くL丸山さんの姿がまぶしい。稜線に立てば野沢方面の展望が開ける。すぐに大倉山を正面に見て少し下る。40-50m程登り返すと大倉山山頂に着いた。県境稜線の山、西会津町の山並みはもとより、飯豊、磐梯山、博士山、遠く日光連山、平ヶ岳、越後三山も見える。もちろん近くに御神楽岳が輝いている。快晴無風、山々を指呼しながら食事をとり、写真を撮る。「すばらしい!!」予想を裏切る展望の山頂で、「登山をやっていてよかったなあ」とつくづく思った。下山は同じルート。途中、坂井さんが見つけておいたナラタケを収穫し、ザックも心も豊かになる。気持ちよく下りきり、晴天の偵察山行は終わった。上田豊栄様に挨拶し柴倉を後にする。途中、上川村郷土資料館に立ち寄り見学、学習する。閉館日なのに快く入れてくれ案内してくれた女性職員の方に感謝。館内は昔の村人達の暮らしや材木の切り出し工具、農具など、また出土した土器まで展示されている。山との関わりという観点からすれば、われわれの登山との関係とも無縁ではないことをあらためて感じます。特に地域研究を会の柱とする峡彩山岳会会員にとって、地元の人からの聞き取りと共に、こういったところでの学習も大切に思います。ただ単に登るだけではなく、登山に幅と奥行き、そして深い味わいを感じさせてくれるような気がします。

◎ 次回3月の柴倉川流域・県境縦走等に向けての情報収集は成果をみました。地図上だけでなく実際に目で追いながら日程、コース、積雪状況など作戦を考えることができたものと思います。

◎ 3月、みなさん人知れないこの流域へ足を運んでみませんか。丸山リーダーがまとめています。

記:佐藤(Y)