1.日 時 平成28年7月17・18日
2.メンバー L成海・戸貝・木村
3.コース 三俣登山口-蝶ケ岳-常念岳-三俣登山口
17日午前5時,鳥原駐車場に集合し成海号で出発。
順調に車は進み,午前9時前に三俣登山口駐車場へ到着。既に満車状態で,ザックを降ろして少し下がった第2駐車場に駐車し,9時に曇り空の中を歩き出す。
しばらくは樹林帯の中をゆるゆると登り,激汗をかくこともなく徐々に高度を稼ぐ。
天気は霧雨から小雨で雨具が微妙な感じ。上るにつれジグザグとなりポッと樹林帯を抜け出して,稜線間近となる。雨とともに風も強くなりガスの中,午後2時にテン場到着。
既に20張りほどあるなかで,風を避けてエスパースを張る。蝶ケ岳ヒュッテで受付を済ませてそそくさとテントに戻り,中でほっこりタイム。
少し遅れた戸貝さんが,風の中で前室を作ろうとICIのフライをバタバタさせている。
手伝えば良いのだが,いったんテント内に入ってしまうと腰が重くなり,心の中で応援することとした。陰ながらの応援にもかかわらず,上手く張れずバタバタとうるさい。
まぁ気にしないで,まずはカンパイ! 更に乾杯!
ビールからワインや日本酒に移り,一服に外に出ると雨は止みガスも薄くなり,梓川が見え隠れする。対岸の稜線上にはのっぺりと雲が乗っかっている。
夜8時過ぎ,予定のアルコールも順調に消費し寝る前に外へ。
十三夜の月明かりに槍穂のシルエットが!北穂小屋や奥穂小屋の灯りが見え,見上げれば明日の好天を約束するような星空が広がっていた。
翌朝は快晴,松本平側は眼下に雲海が広がり,八ヶ岳・富士山・南アルプスが広がり,振り返ると,真正面に穂高連峰・槍ヶ岳を中心に,北は白馬・剣から三俣蓮華,南は乗鞍・御嶽・中央アルプスまで,遮るものなく壮大な大パノラマがひろがる!
常念岳もくっきりとそびえ立ち,頂上までの直登コースと三股までの下降コースもバッチリ見せつけられる。
5時半テン場を出発。蝶槍までは槍穂を見ながら気持ち良く足を進める。
気温が次第に高くなるなか,最低鞍部へ向けて下降しそこから400mを一気に登る。
気持ちは一気にだが,足は急ぐなと指令を出してくるので,忠告に従い日差しを避けて岩陰で1本たてる。水もタバコも旨い。
成海さんはバテずに足を進め距離が次第に開いて行く。ノンストップで頂上まで行った模様だ。どうにかこうにか頂上に到着。既に多くの登山者で賑わっている。
カラフルなウェアの若い登山者も多く,新潟の山での平均年齢よりかなり低そうだ。
トレランも多く,軽やかな足取りで通過して行くが,こちらは2,857mの頂上から三股までの高度差1,500mの下降ルートが待っている。写真を撮り,水分補給とシャリバテに備えパンを口に入れ下山開始。
はなからゴンゴンと下ってゆく。晴天の岩場な
のでスリップはしないが,日差しが強く汗が噴き出す。右を振り返ると穂高連峰が見送ってくれるが,本当に暑い。
岩からの照り返しもあり,遠赤外線で焼かれる石焼ピザになったようだ!
前常念の避難小屋まで下って一服タイム。樹林帯まではまだまだのようで,先が思いやられるが,このルートを登ってくる人達と比べればまだマシかなと慰める。
そんななか,肩まる出し&ショートパンツでガシガシ登ってくる若い女性がいた。この日差しでは日焼けがと他人事ながら心配になるが,本人はいっこうに気にしない感じだ。
まだまだ下降は続き,げんなりした頃ようやく樹林帯にたどりついた。しばらくはゆるゆるとした下りで,木々が日差しを遮ってくれるのでホッとしたが,蝶ケ岳へのルートと同じで尾根道ではなく,ジグザグ道となって延々と続く。下るにつれ気温も上がり景色も無いなかをただひたすら駐車場を目指す。
腕時計の高度計は着実に降下しているが,まだまだのようだ。次第に沢の音が聞こえ始め,最後のひと踏ん張りで午後1時40分登山口に辿り着いた。
先に降りていた成海さんが車を廻しておいてくれたので,ソッコーで靴と汗まみれのウェアを脱いで一路温泉へ。サッパリとしたところで信州蕎麦をいただき,一路新潟へ。
翌日から筋肉痛が出てきたが,天候に恵まれた快適な山行であった。
報告 木村