八海山 [冬山講習]

1.山域・メンバー

山域・山名 八海山
山行内容 冬山講習
メンバー

L吉川・木村昌・伊藤実・木村駿・戸貝・田中・西條

天候 快晴

2.行動記録

記録 木村駿・西條
日程

2026年2月14〜15日

2/14 0900 八海山RW山頂駅 – 1000 講習場所 – ビーコン講習 – 引き上げ訓練 – テント設営実習 – 日帰り組解散 1500(テント泊)

2/15 0900 イグルー講習 – 八海山RW山麓駅 1330

3.報告

報告(西條)

本年一月に入会し、初めての会山行。

昨年までは越後ブーツ(長靴)にチェーンスパイクを着けて五頭山や大蔵山に登っていた私には、雪の八海山というだけで、ものすごくレベルアップした気分です(まだなにもしていないのに笑)

そして、現地に着いての講習は見るも聞くも初めてのことばかり。

初日のメイン雪崩ビーコンについては、スイッチの切り替え方から始まって、吉川さんに手取り足取り教えて頂きました。

なかでも大変だったのが、雪に埋められたビーコンの探索練習。

実際の現場では、急いで見つけないと埋もれている人が助からない!と思って走ろうとするとワカンが外れて走れない…

調べてみたら私の持っているマジックマウンテンのワカンはベルトが前後セパレートのタイプなので外れやすいのだそうです泣

そんな訳で自分の装備の弱点を知ってしまうところから始まった冬山講習。

講習二つ目のロープを使った引き上げ訓練では木村(昌)さんのマジックのようなロープさばきに目を見張り…

メンバーの皆さんが「支点が3つ」とか「4つ」とか言っている会話を聞いて、山には物理が必要なんだ、と思いました。

そして、日帰りなのとテントに触るのも初めての為、ほぼ見ているだけで終わってしまった雪面でのテント設営。

皆さんのテキパキとした無駄のない行動で、あっと言う前に平らな雪面ができ、テントが出来上がっていく光景にただ感嘆をしていました…

そんな訳で、学ぶより驚いて見ている時間の方が圧倒的に多かったのですが、この年齢(講習の前々日に63歳になりました)で初めて学ぶことがある自分はとても幸せな恵まれた奴ですね!

ご自分のほぼ倍の年齢の新入会員に懇切丁寧に指導してくださった吉川さんに大感謝!

そしてわざわざ日帰り組を作ってくださった田中さん、木村昌さんはじめ、色々教えてくださった皆さん、本当にありがとうございました。

 

報告(木村駿)

2月14日〜15日、八海山にビーコン訓練とテント泊を目的に行ってきた。天気は快晴で気温も高く、少し動くと汗ばむほどの陽気だった。

八海山ロープウェイで山頂駅まで上がり、少し歩いた場所でビーコン訓練を行った。リーダーからビーコンの基本的な説明を受けた後、山に入る際のチームでのビーコンチェックや、雪崩で人が埋没した状況を想定した捜索訓練を行った。ビーコンを雪の中に埋め、実際に探索して発見するという内容だったが、皆ピンポイントで見つけており、ビーコンの精度の高さを感じた(特に新しい機種)。

自分はこれまでにも何度かビーコン講習を受けていたが、今回改めて実践することで理解を再確認する良い機会となった。
その後は引き上げ訓練も行ったが、自分にはなかなか難しく感じた。ただ、基本の形を覚えておけば状況に応じて応用が利くとのことだったので、しっかり身につけておきたいと思った。

ビーコン講習と引き上げ訓練が終わった後はテントを設営し、日帰り組を見送った。設営を手伝ってくれた皆さんには感謝したい。

テント設営では、地面をしっかり平らに踏み固めることが重要だそうだ。実際、一部で踏み固めが甘かった場所はテントに入った後にゴツゴツしたり凹んだりしており、快適性に直結することを実感した。

テントに入ってからは、早めの宴会がスタート。夕食は鍋だった。テントの中も暖かくなり、身体も温まってとても美味しかった。去年の雪洞泊では大寒波と吹雪の中だったため、雪洞の中でも寒く、食事やお酒を楽しむ余裕はあまりなかったが、今年は天気も良く気温も高かったため、ゆっくりと楽しむことができた。

テントの外に出ると夜景が一望でき、小出や長岡の街の灯りがキラキラと輝いていてとても綺麗だった。

就寝時は去年から装備をアップグレードしていたこともあり、比較的快適に眠ることができた。

2日目の午前中は、リーダーの指導のもと2チームに分かれてイグルー作りを行った。丁寧に雪のブロックを切り出し、積み上げていくことが大切だそうだ。

自分のチームは比較的きれいな形で完成させることができたが、もう一方のチームは床面積を広く取りすぎたため、最終的には雪のブロックを積んだだけの竪穴のような形になっていた。

午前中にイグルーを作った後は下山し、帰路についた。

今回の山行では、ビーコン講習もテント泊もどちらも良い経験になった。ビーコン自体はかなり使えると感じているが、実際に雪崩が発生した際に慌てず迅速に行動できるかというと、まだ自信はない。今後も継続して訓練を重ねていきたいと思う。
来年は八海山に登頂して、そこで泊まってみたい。

 

感想(吉川)

昨年に引き続き、冬山講習のリーダーを努めさせていただきました。

2025年12月に小国山岳会さんが主催された講習会に当会から吉川含む2名が参加し、日本雪崩捜索救助協議会等の定める標準的な捜索救助方法を学びました。そこで、今年はそこで学んだことに基づき、2月例会で雪崩捜索についての机上講習会を、続く冬山講習でビーコンの使い方・グループチェック・各種サーチの実地訓練という組み立てとしてみました。

例年は1つの埋没ビーコンをみんなで一斉に探しに行く形の訓練をすることが多かったのですが、今年はたっぷりと時間を取って1人ずつ実施し、それぞれ2〜3回繰り返し練習しました。人の捜索を客観的に見ることによる学びも多かったのではないでしょうか。また、今回初めての試みとして、あえて20-50ルールを破った場合(スマホと一緒にビーコンを埋めたり、ビーコンをアルミホイルで包んだりした場合)についても捜索をしてみました。結果は、スマホの場合の誤差はせいぜい50cm程度でしたが、アルミホイルを巻いた場合にはもはや捜索不可能でした(ビーコン側にもエラーが出ます)。このような極端な状態は実際には起こりにくいとは思われますが、ビーコンの電波干渉には十分気をつけようと感じた実験でした。

アルミ巻き

赤旗を持って捜索し

ここだ!と思ったところに旗を立てるスタイルにしてみました

雪崩捜索については以下の資料を参考にしました(いずれも無料で閲覧できます)。皆様もぜひご活用ください。