1.山域・メンバー
山域・山名 |
二王子岳 |
山行内容 | 冬山ハイキング |
メンバー |
吉川 |
天候 | 1/12 晴→曇 |
2.行動記録
記録 | 吉川 |
日程 |
2023年1月12日 0520南俣除雪終点 – 0610二王子神社 – 0720三合目小屋 – 0800五合目(独標) – 0950山頂1020 – 南俣除雪終点1300 |
3.報告
珍しく平日に休みが取れたので、二王子に行ってきました。二王子岳は初冬や残雪期には何度か登っていますが、厳冬期は初めてです。
5時半、暗いうちに南俣の集落を出発。出発してすぐに、何か大きな生き物が目の前を横切っていってびっくりしました。所々雪の積もった林道をツボでテクテク歩いて小一時間で二王子神社に到着。登山道に入るとあたりが明るくなり始めたので、ヘッデンをしまって小川沿いの道を歩きました。この日は異常昇温の影響で雪が腐っていて、雪が少ないのにどうにも踏み抜いて仕方ないので、2合目からスノーシューを装着しました。
独標の手前あたりでようやく軽い雪に変わり、青空も見えて気分も軽快に。先行していた2人組にもやっと追いついたので、ここからラッセル交代。しかし2人とも足が速いので(後で聞くとお父さんと娘さんだそう)私はほんのわずかな距離を歩いただけで、あとはパワフルな娘さんが道を開いてくれました。やがて標高1150mを超えると吹きさらしのため道はガリガリになり、時々吹き溜まりの雪に足を取られながら進みました。
それにしても、スピード感ある2人に頑張ってついていったせいで、ここまで飲まず食わずで登ってしまいました。少々シャリバテ気味だったので、途中でついていくのは諦め、補給&着込んで体制を整えてから再出発。油こぼしを越える頃には風が強まり、地面に生えた無数の子エビの尻尾をガリガリ踏みながら無心で登りました。9時50分、山頂に到着。いつも見ていたオレンジ色の小屋は影もかたちもなく、エビの尻尾に覆いつくされた巨大な氷のオブジェと化していました。青春の鐘がかけてある柱も同様で、初めて見る真冬の二王子山頂の姿に終始興奮しっぱなしでした。
先行していた2人が小屋のドアを除雪してくれていたおかげで、小屋の中で風を避けて休むことができました。昼ごはんを食べながら話を聞いてみると、2人は年に1回だけ親子で登山するそうで、それが例年冬の二王子だそう。ベテランのお父さんに力一杯の娘さんで羨ましいコンビでした。
お昼を食べ終わったら、小屋のドアを注意深く閉めて下山にかかります。やっぱり2人とも下山も早く、あっという間に下の方に消えていきました。私はというとのんびり下山して、13時に南俣に戻りました。途中、行きがけに横切った謎の動物の足跡を探してみましたが結局何だかわかりませんでした。