1.山域・メンバー
山域・山名 | 二口山塊鳴虫沢 |
山行内容 | 沢登り |
メンバー | 新潟峡彩山岳会:戸貝直樹 長井山岳会:S氏、F氏 |
天候 | 晴れ |
2.行動記録
記録 | 戸貝直樹 |
日程 | 2020年8月16日(日) 姉滝駐車場10:20-姉滝上部から入渓10:25-鳴虫沢出合10:35-稜線900m付近15:20-姉滝上部17:10-姉滝駐車場17:15 |
3.報告
当初予定では、山形県高畠町の砂川へ行く予定であったが、未明にそこそこの強度の雨が降り、麓へ行くと水は濁り増水していた。昼前まで警報級の雨が降る予報だったため、急遽山域を変更し、宮城県の二口山塊鳴虫沢へ行くこととした。
10時過ぎ駐車場へ到着。観光地となっている姉滝のところへ駐車し(路肩が広くなっており数台停められる)、姉滝上部へ降りる遊歩道を使い入渓。
入渓地点から へつったり、腰まで水に入りながら 300mほど進むと右岸側から鳴虫沢が流入している。 鳴虫沢へはいるとすぐに釜を持った4m滝が現れる。
トライしてみたが、スラブ状でフットスタンスもホールドも無く、釜から上がることすらできず諦めて出合まで戻り、右岸の尾根から高巻いた。
その後は簡単な小滝を登ったり、胸まで浸かって進んだりが続いて楽しい。
しばらく進むと、メインディッシュのシシ滝30mが現れた。ここはロープを出した。今回の山行を企画した長井山岳会のF氏にリードを譲り、続いて戸貝がアッセンダーで確保しながら続き、S氏がフォローで登った。 流れの右側から登ったが、流れの中にも段々が見えたので、流れの中を登ることも可能かもしれない。
シシ滝を登りしばらく進むと、巨石帯に突入した。直径2~5mのボルダーが所狭しと河床を埋め尽くしている。重なりあっているボルダーの隙間や下を、時には腹ばいになって進んだ。迷路のようになっており、単純に水の流れて来ている方に進むと、人間が通れない狭い穴から水が流入していたりして進めない。進める方向を探しながら進んだ。さながら洞窟探検であった。個人的には、シシ滝よりこっちの方がおもしろかった。
その後現れた2段滝10mは1段目をフリーで登り、2段目はロープを付けて流れの左からトライ。苔むした岩で、ワイヤーブラシでホールドやフットスタンスを一つ一つ掃除しながら、浮き石も多いので叩いて確認しながら慎重に登る。4mほど登り、その上も悪そうなのでハーケンを打とうとリスを探していたら残置ハーケンを発見して一安心。
それが終わるとほぼ源頭の雰囲気。あまり長くない藪こぎ後、900m付近の稜線に出た。稜線に出ると廃道の登山道があり、それを利用し下山した。廃道の登山道は少し藪がせり出してきているが、結構人が入っているらしくちゃんと辿れる快適な下山道だった。
総評
鳴虫沢は、登攀もでき、洞窟探検っぽいこともでき、飛び込んで遊べ、藪こぎも短く、下山も廃道を利用できるため、短くて楽しい沢であった。