飯豊本山・大日岳

1.山域・メンバー

山域・山名 飯豊連峰飯豊本山、大日岳
山行内容 ハイキング
メンバー L戸貝美枝子、木村
天候  

2.行動記録

記録 木村
日程 2019年8月1日~2019年8月3日

3.報告

4時半に戸貝宅へお迎えに。
木村は,2週間前にも友人と本山まで1泊山行(雨天により本山まで)したが,今回は天気が良さそうだ。
コンビニ経由で磐越道をゆったり進む。支度を整え7時に川入を出発する。
とにかく蒸し暑い!汗だくになり,標高も上がるが不快指数も上がる。
秀峰清水で大休止。冷たく旨い水で喉を潤し,火照った体をクールダウン。
三国小屋で管理人の金子さんにご挨拶し,小屋内で休憩させてもらう。風通りがあり心地良い。
種蒔山を過ぎて切合小屋が近づくにつれ,マツムシソウが迎えてくれる。
2週間前はまだ早く,代わりにヒメサユリが見頃だったが,咲き始めたようだ。
切合小屋で水を満タンにして本山を目指す。
草履塚への登りの雪も殆どなくなり姥権現で一休み。御秘所を越えて御前坂に差し掛かるところで,戸貝さんから「マイペース」で登るとの提案があり,こちらは「ビールペース」で先を進む。
3時ちょい過ぎに本山小屋へ到着,管理人の渡辺さんご夫妻に挨拶もそこそこに「はっけビールくらっせ!」と,ザックのビールよりも冷たい喉ごしを優先する。
ほどなくして戸貝さんも到着,2階に荷物を置きツマミを取り出して小屋前で渡辺さんご夫妻や他の登山者と歓談。
午前中はガスと強風だったとのことだが,夕方は大日岳・北股岳もキレイに姿を見せ,暮れなずむ中に磐梯山と安達太良山も見えている。
アルコールの計画的摂取が破たんし明日の分が無くなりそうになるが,明日は戸貝さんのを手伝う事にしようと決意を胸に秘めて就寝。
翌朝も快晴,夜中は風が強かったが治まっており,快適な稜線歩きが期待できる。
昨晩,一緒だった京都の宇治から来たSさんご夫妻は,大日ピストンして切合小屋までとの事で一足早く準備をしている。「もう1泊本山小屋にしなよ」と声をかけて見送る。
我々はいつものスロースタートで,まずは本山へ。イイデリンドウがあちこちに可憐な姿を見せてくれる。

イイデリンドウ
ゼンテイカ(ニッコウキスゲ)
コバイケイソウ

玄山道で水場を偵察するが,雪で埋まっていた。帰りの御西で摂ることとし,ニッコウキスゲやコバイケソウ等様々な花が見事な稜線歩きを堪能する。
御西小屋で一服した後大日岳を目指していると,下ってきた人から「今,登山道に熊がいました!」との事。前日,三国小屋の金子さんから文平の池に熊が居たよ,と話を聞いていたが登山道に居たとはビックリ!
身体を隠しながら斜面に石を投げたところ,下に降りて行ったが気をつけて下さいと言われ,戸貝さんがホイッスルを鳴らしながら稜線を進む。
熊との遭遇は無く大日岳への登りに取りつく。戸貝さんは熊なんかに逢いたくない!と言っていたが,それ以上に熊が戸貝さんに恐れおののいたに違いないと確信した。
大日岳頂上には先行していたSさんご夫妻も居て,熊見ました!と言って写真を見せてもらう。次々と後続の登山者が登って来て,伝言ゲームのように熊の話が飛び出す。

ツキノワグマ(Sさんご夫妻提供)

湯の島小屋からのオンベ松コースからも単独者が3人も上がって来てビックリ。
我々はいつもの様に大日岳頂上で「ゆったり・まったり」をモットーにしているが,今年は風もなく日差しが強い!去年は御西小屋までだったので,その分までと思ったがあまりの日差しで干物になりそうなので,2時間程で下山を始める。
御西の水場で水を満タンにし,頭から水をかぶる。
あとは本山小屋へのんびり戻るだけなので,お気楽モードで歩みを進める。
駒形山から本山にかけての登りで,再び「マイペース」と「ビールペース」に分かれる事とし,小屋へ急ぐ。
到着後は「はっけビール」をグワッと飲み,ホッと一息ついて戸貝さんの到着を待つ。Sさん夫妻も本山小屋泊りに変更したので,再び小屋前で宴会食事を堪能し戸貝さんの荷物軽減に協力する。
翌朝も快晴のなか,名残りを惜しみながら本山小屋を後にして帰路に就く。
登りでは見なかったシラネアオイが咲いていた。
三国小屋で弥平四郎に降りるSさん夫妻に分かれを告げ,汗だくになって下山。
いいでの湯でさっぱりとして,一路新潟へ。 暑かったが,花に恵まれた山行であった。