1.山域・メンバー
山域・山名 | 錫杖岳 左方カンテ |
山行内容 | マルチピッチクライミング |
メンバー | 太子、伊藤(芳) |
天候 | 曇りのち晴れ |
2.行動記録
記録 | 伊藤(芳) |
日程 | 2018年10月14日(日)
笠ヶ岳登山口5:00-左方カンテ取付き8:00-登山開始8:30-6ピッチ終了12:30-下降開始13:00-左方カンテ取付き15:00-笠ヶ岳登山口17:00 |
3.報告
クライミングを始めて約4年程で、ゲレンデやマルチピッチの数は少ない中でも、色々なクライミング技術を習得したと思う。
いつしか自分の中でマルチピッチクライミングは、岩に打たれたボルトや残置されたり、残置したりした人工物を使って登る方法ではなく、様々なプロテクションを使って残置しない方法で自然の成りに合った登り方が必要であると思った。
ただ、今日まで習得した技術ではまだまだ難しいと思い、今回はその入門としてカムやナッツや岩や木を使って登れる錫杖岳の左方カンテを選んだ。
前日に登山口近くの無料駐車場に幕営し、河原わきの露天風呂で入浴出来た。
暗闇の露天風呂は夜空の星も見えて気持ちよかった。
当日は取付きに行く途中の錫杖沢から1ルンゼ正面に出る沢(クライマー道?)で倒木が多く進むのに時間がかかってしまった。取り付きに付いたところに1パーティ先行にいた。
1ピッチ目(伊藤リード)
ここはほぼフリーで行けるところであるが、練習の為カム、立木を使ってランニングビレイをしていった。カムのセットも問題なくいけた。
2ピッチ目(太子リード)楽々クリア。
3ピッチ目(伊藤リード)始めの小ハングが核心で落下の恐怖からかなり緊張したがクリア。
4ピッチ目(太子リード)始めのチムニーが核心のようだったが、体をうまくチムニーの中に入りクリア。
5ピッチ(伊藤リード)垂直に近いスラブではあるが、クラックにカムを効かせるのに苦戦しながらも、階段状のホールド、スタンスがありレストしながらもクリア。
6ピッチ目(伊藤リード)ここも垂直に近いスラブでクラックも多いが、今日一番の核心だった。やはりルートファインディング力の不足やカムのサイズの見極めが甘く、いざ取り付いたらスムースにムーブもできず、カムも一度では決まらずセットし直しをした。その上落下したらという恐怖感も出て登るのに時間がかかった。
あと2ピッチ程で上がれるが帰りの時間も考えここから懸垂下降した。
ルートとしてはそれほど難しいところは無く、各ピッチごとのビレイ点にボルト支点あり、ランニングビレイにナチュプラを使っていくのでナチュプラを使ってのマルチピッチをやるにはいいルートだと思う。しかし、初めてプロテクションを使ったマルチピッチでもあり、思うようなクライミングが出来なかった。どのクラックにどのサイズのカムやナッツをセットすればいいのかわかるように何度も練習しなければならないし、早く登らなければならないが、登る前と登りながらのルートファインディング力も必要で体力も付けなければならないと思った。