鳥海山(伏俳岳)

ワタクニ@峡彩です。鳥海山に行きましたので報告します。

 仕事やら何やらで1か月振りの山行、登返しがないコースと云う事で定番の鳥海山(伏俳岳)を目指す。往路の酒田付近で通り雨に合うが、今日は午後から回復の予報なのでゆっくりと行く。大台野の三差路には5~6台の車で、伊豆や滋賀のナンバーが有ったのは驚いた。

 下道歩きに飽きた頃に宮様コースの取付きに着く。前日のトレース跡が僅かに有るが気温が上がらなかった様でほぼ面ツル、これは帰路の滑りも期待が持てそうであった。滝の小屋が見え始めたが山頂方面の視界は無い。

1、山頂はガスの中

 

 滝の小屋と別れてソロバン尾根に進む。雪は固いがクトーが要る程では無い、これは滑りに期待して良いだろう。黙々と歩くのであるが1か月振りの悲しさかペースが全く上がらず、上部もガスが取れる気配がない。GPV予報に依ると13時にはピーカンとなる筈だが天候の回復が遅れているのかしら。

 上からテレ殿が降りて来た。上部はガチガチで最後はツボ足でで登ったとの事。やや、これは拙い。アイゼンを落として来たので今日は外輪山に届かないかも知れないとモチベーションが下がるが、実にここからが核心であった。

 テレ殿と別れてすぐに担ぎになったが雪はいよいよ固くなり、オープンバーンは歩けた物では無くブッシュへと逃げる。固いのだが氷化はしておらず「滑れない事はないだろう」とか考えながら歩みを進める。頼みの綱は天候回復~雪が緩む、と云うストーリーだけど時おり日は差すのだが山頂方面のガスは取れる兆候は現れない。標高1900m辺りでブッシュが切れ、アイゼン無しではこれ以上進めないと云う事でENDとなった。

乾杯しながら雪が緩むのを待っていると、見る見る内にガスが晴れ上がった。素晴らしい景色だが外輪山まで行くと更なる景色が待っているのだろう。速攻でザックにスキーを括りつけて登高を再開する。ブッシュの切れ目は50m程なのだが一歩一歩の蹴り込みが1回では入らず、実に難儀なピッチだった。

2、外輪山の晴れ上がり

 

よくもマア、テレ殿はこんな所を滑った物だ」と感心しながら、と進む。暫くすると左手にもシュプールが出てきた。こちらは浅い窪み状になっており、吹き溜まりとまでは行かないが雪が数ミリほど残っていそうであった。

3、新山方面

4、千蛇谷

 

外輪山からの展望は格別、やはりこれを見ないと帰れない。時間が押しているので早々にスキーを装着、登路で見たシュプールの後に続く。僅かに新雪が残っていて快適に滑れる。

5、上部のカチカチ斜面

 

オープンバーンになるとカチカチ斜面となるがスキーなら登りの様な恐怖感はない。転んだら止まらないからスピードだけは控えめに滑った。

6、滝の小屋方面

 

眼下には滝の小屋が見える。雪がグサグサでなければ良いが。

7、山頂方面

 

もう楽勝、面ツル斜面をかっ飛ばす。滝の小屋が近づくとグサ雪になったがスキーは走った。休憩もせずに車まで滑ってしまった。

8、帰路の車道から。また来よう。