上州武尊/薄根川荒山沢右俣 [沢登り]

 

 

上州武尊/薄根川荒山沢右俣 [沢登り] 2010/7/25

 

1. 山域・メンバー

山域・山名 上州武尊・前武尊周辺
ルート 川場谷野営場~荒山沢右俣を遡行して前武尊~川場谷野営場
地図 鎌田(1/25000)
山行内容 沢登り
メンバー (L)都丸、渡辺(峡彩山岳会

2. 行動記録

記録 都丸
日程 2010/7/25 晴れ
タイム 7/25 川場谷野営場8:40~入渓9:10~前武尊12:50-13:25~川場谷野営場14:40
参考 豊野編,上信越の谷105ルート,山と渓谷社,1999.

報告

ナメ滝とチョックストーン滝が多く、滝登りはそれなりにできる。入った時期が悪かったのか、水がほとんどないので潤いに欠け、沢登りルートとしてはあまりおすすめできない。滝以外ではアザミがやたらと多く痛い、という感想だった。

川場谷野営場を出発し、30分強の道歩きで徒渉点に着く。徒渉といっても水は一滴もない。早くも先行きが怪しくなってきた。覆いかぶさるヤブをくぐり抜けながら目的の右俣本流に入る。左岸から入る支沢が本流のようにも見えるので、地形図を注意して見ていきたい。

ヤブ沢を遡って行くと10mほどのナメ滝が現れ、水も出てきてようやく沢らしくなってきた。簡単に越える。両岸切り立ってくると正面に流木が詰まったナメ状の滝がかかる。これを登っていくと右手に水量の多い本流が滝をかけて入る。ガイドで言う左沢は正面から入り、細かい流木が詰まっている。左沢を少し登り、ヤブをトラバースして本流に復帰するとちょうどトイ状の滝と6m滝の中間に出られた。6m滝は水流の中、左側のどちらも登れるが、どちらも結構きわどいのでロープを使った方が良いだろう。


最初のナメ滝でこんな水量


谷が狭まる

 巨岩の2mCS滝はCSの隙間を潜り抜けてやり過ごす。10mの滝はガイドだと中間部をトラバースしているようだが、下の浅い釜を見るとやる気にならず、右岸の巻きになった。沢に戻るとまた巨岩の7mCS滝。左の隙間からCSを乗り越しトラバースして滝上へ抜けた。


10m滝は巻く

 ナメ滝が延々と続く区間はこの日の最後の水を採れるポイントになった。沢筋が細く滝を登っているという感覚は薄い。左岸からのしかかる岩壁は圧迫感がある。5mほどのCS滝が最後のポイントで、ここはロープを出して左のクラックに取り付き登る。


左岸から岩がのしかかる


ナメ滝続く


ちょっと渋いCS滝

 もう水はなくスラブ混じりの谷筋を詰め、最後は左寄りに進んで登山道に出た。前武尊までの登りが結構残っていて暑さもあってきつかった。日本武尊像のある前武尊で休む。

下りは1時間20分ほどで野営場に戻った。