羽越/大沢川 [沢登り]

 

 

羽越/大沢川 [沢登り] 2010/7/4

1. 山域・メンバー

山域・山名 羽越国境・沖庭山周辺
ルート 大沢川遡行~沖庭神社付近~林道へ下山
地図 舟渡・小国(1/25000)
山行内容 沢登り
メンバー (L)都丸、小畑、成海(峡彩山岳会)

2. 行動記録

記録 都丸
日程 2010/07/04 曇り
タイム 7/4 大沢川出合8:10~大滝10:30~600m付近13:00-13:30~電波塔の広場14:10

報告

当初は北アルプス方面の沢を予定していたが雨予報のため前日に場所を変更した。下越以北はまずまず予報なので羽越の大沢川に決定した。当初のリーダーを引き受けてくれた小畑には悪かったが、今回は案を出した私がリーダーになった。大沢川は短い区間の中に圧縮された連瀑を持つ。電波塔付近まで車を上げておけば下山の苦労がほとんどないのも良いところだ。渓相もすっきりしてスケール感がある。一方で水質が濁って見た目に悪いのはマイナス点だ。上部にたまり水があるのが原因だろう。林道は場所によっては荒れた未舗装林道なので走行には注意したい。

本流

新潟市を6:00前に発、沖庭神社の東の電波塔に近い広場に車を置いて戻り、入渓したのが8:00過ぎだった。なお電波塔の広場に沢屋らしい車が1台あったが、この日接触することはなく下山時にも車はそのままだった。

取水堰堤の上で入渓する。スリット堰堤の中を通り、序盤は樹林下の薄暗い沢が続く。最初の関門は2mCS滝だ。CSの下に隙間があり、シャワーを浴びながら潜り抜けることができる(体型次第ではきつそうだ)。小畑が最初に抜け、成海さんが続くところでトラブルが発生する。猛烈なシャワーを浴びてしまい、眼鏡が釜に流されてしまった。遡行自体はできるし予備の眼鏡は車にあるとのことなので続行となった。


CS滝を潜る

 右岸から滝になって合流する支沢を見送ってしばらくすると連瀑が始まる。曇り空だが暗い感じもなく足取りは軽い。20mの滝は残置ハーケンがあり登れるのだろうが、過去に事故が起きているという頭があるせいか一歩が出ず敗退、左岸の巻きになった。


右岸支沢の滝


ナメ滝


20m滝

 V字状に谷が狭まると極薄のスノーブリッジと崩壊したてのブロックが行く手をふさぐ。ここは一人ずつ離れて急いで通過した。


連瀑続く


スノーブリッジ

 核心の滝2つは巻くしかない。左岸を30分ほどかけての高巻きになる。途中で草付きと岩場があり、この高巻きがなければ初心者を連れて来ても良いところだ。沢床に降りると暑さにたまらず釜で水風呂を浴びる。


核心の滝


高巻き中


暑いので泳ぐ

 狭まった谷筋の小滝をいくつか越えると谷は再び開けて12mのスラブ状の滝がかかる。難しい滝ではないが高さがあるので一応ロープを出し、小畑リードで越えた。さらにいくつかの滝を越え、ピラミッド状のナメ滝の奥に15m滝がかかる。下部は左側壁をトラバースして中段で水線に近づき、上部は緩い左壁を登る。今回はノーザイルで越えたが、落ちるとまずい場所なのでロープを使った方がいいかもしれない。8m滝はまず小畑が右壁の水際にとりついてみたが、ヌルヌルの岩に気後れしたのか断念して降りてきた。こういう場面があるから研磨ブラシは必携なのだよ、と都丸が代わって乗り越えた。


スラブ状の滝


右壁を登る


簡単


この先に


15m滝


水際に近づく


8m滝

 4m滝を越えると渓相は一変して緩やかな小川になった。ナメ床の近くで大休止とする。ナメ床が終わってゴーロになりしばらく遡行すると踏み跡が沢の近くに出てくるので、これを見逃さず入って道なりに歩く。沖庭神社のある岩峰を過ぎると電波塔のある広場に出られる。


穏やか