東北南部/飯豊・石転び沢 [山スキー]

 

 

東北南部/飯豊・石転び沢 [山スキー] 2010/5/30

 

1. 山域・メンバー

山域・山名 東北南部/飯豊・石転び沢
ルート 長者原~温ミ平~石転び沢出合~門内沢~門内岳、往復
地図 長者原・飯豊山(1/25000)
山行内容 山スキー
メンバー (L)渡辺・成海(峡彩山岳会)

2. 行動記録

記録 渡辺
日程 2010/05/30 曇り
タイム 5/30 飯豊山荘7:10~地竹原8:25~石転び沢出合9:05~門内小屋11:40-12:45~飯豊山荘14:30

報告

先週の雪の状態が良かったので、今週も飯豊に出掛けた。週中に降雨が有り気温も低めだったが、果たして雪はどう変わったであろうか。

飯豊山荘~門内沢~門内小屋

今日は曇り後晴れと云う予報で、早出は無用とゆったり目の出発となる。先週は夏道を兼用靴で歩いて大変だったので、今日はスニーカーを持ってきた。兼用靴は担ぎとなるが、この方法は大当りで地竹原まで楽勝で歩けた。

入渓場所は同じく、融雪の進みは1.5~2mくらいと、この場所も割れが入り始めた。本流筋の雪渓はまだ豊富で、滝沢や梶川出合も充分に埋まっている。雪面は木々が幾らか目立つようになったが、スキーで戻るに支障は無い。出合に着くと石転び沢は上部に30人弱の登山者で、門内沢は人影の有無は確認できなかった。梅花皮小屋はガスの中で見えずと、予報に従ってこれから晴れ上がる事を期待する。


石転び沢 上部はガス

 門内沢は滑った事はあるが、登るのは初めてだ。沢底は充分な広さがあるが、大支流が左右から入り、上部ブロックには石転び沢以上に気をつけなければいけない、と云う印象である。出合付近は雪の硬化が進んでいたが、登るに連れて軟雪となる。縦溝がだいぶ出来た模様で、これでは先週の様な滑りは出来ないかも知れない。

時折、空が明るくなりこの先に期待をするが、直ぐにガスが降りてしまう。お山の機嫌は難しい様である。1500m付近でスキーを担いで最後の急登に掛かった。


門内沢上部 時折晴れるも・・・


それも一瞬だった

 雪は上部も緩くて、坪足で登れる。気温が低い日が続いてストップ雪だったらイヤだなと思っていたが、斜面には新雪は無く、その替わりに縦溝が刻まれていた。稜線でも雨だった訳である。最後は左から登り上げて、山頂を経由して小屋に着いた。途中はガスで稜線と云うゴールが見えない、何とも張り合いの無い登りも、ここからは二つ峰も見えて気分も宜しい。

門内小屋~門内沢~飯豊山荘

午後から晴れるを期待して、小一時間粘ってみたが相変わらずの天気である。雲の底が1900mくらいで、梅花皮小屋あたりは晴れているが、飯豊本山や先週の梅花皮岳は最後まで拝めなかった。

さあ、今年最後になるかも知れない滑り。登りの感じでは期待できそうには無いが、どうであろうか。


門内沢上部

 う~む、縦溝とグサ雪で今一つか。なかなか腿に来る。


門内沢中部

中程は、縦溝がいくらか無くなり滑り易くなる。


門内沢下部

 二股を過ぎるとデブリ跡も出てくるが、柔らかいのでそのまま通過できる。石転びの出合に来ると、やはりこちらは明るくて解放された気分になった。地竹原で装備を解いて、山荘へと往路を戻った。

  • 雪は先週の状態であれば文句なしだったろうが、今週の雨で縦溝が入ってしまった。残念だが、これもお山。
  • 達成できた目標も、やり切れなかった課題もありました。あと一回あるかは微妙ですが、良いシーズンでした。