1. 山域・メンバー
山域・山名 | 森吉山周辺 |
ルート | 野生鳥獣センターから桃洞沢を遡行~赤水沢を下降して野生鳥獣センター |
地図 | 玉川温泉(1/25000) |
山行内容 | 沢登り |
メンバー | (L)都丸、成海、戸貝、山田(W)(峡彩山岳会) |
2. 行動記録
記録 | 都丸 | |
日程 | 2009/10/12 晴れ時々曇り | |
タイム | 10/12 | 野生鳥獣センター6:00~桃洞滝6:45~稜線8:30~兎滝10:20~野生鳥獣センター12:15 |
報告
「親子ふれあいオートキャンプ場」で泊る。無料(要予約)にしては綺麗で快適な所だった。風は夜には止み、下弦の月と星々が広い夜空に光を落とす。おかげで良く眠れた。朝4時起床、暗い内に撤収して野生鳥獣センターへ移動し駐車する。
桃洞沢を遡る
遊歩道を45分ほど歩いて桃洞滝へ到着する。ここまでは一般道だ。件の桃洞滝は名瀑というにふさわしい独特な姿の滝で存在感がある。別名「女滝」の名の通り、邪な目線で眺めればエロティックな形にも見えてくる。追いついてきた単独行の人に先に行ってもらい、滝を鑑賞した後で私達も続く。左岸にステップが刻んであるのであっけないほど簡単に登れてしまう。
桃洞滝を登る
滝上は延々とナメ床とナメ滝がどこまでも連なり、たとえようもないほど美しい沢だ。支沢の滝、両岸のスラブ、紅葉とどれをとっても見事なものだ。
こんな滝にもステップがついている
難しい滝には必ずステップが刻んであって滝登り的なスリルは少ない。とはいえ、2段10mの男滝あたりになるとステップを作った人も疲れてしまったのかスタンスが小さくなり、それなりに緊張感も出てくる。
本流との二俣を左に入る。最初は荒れた感じだがまたナメが復活し、細い沢筋ながらもナメ床が続いている。源頭近くなるとさすがに普通のヤブ沢になった。赤テープを目安にしつつ、938mピークと941mピークの中間の尾根を乗り越す。
赤水沢を下る
赤水沢は少し降りると源頭近くからナメが始まり、こちらは桃洞沢以上のナメの沢だ。両岸のヤブを使ったり、場所によってはナメを駆け下りたりしてどんどん下る。本流に降りれば幅広のナメがどこまでも続いていて気分は最高だ。
5m滝をクライムダウン
短く懸垂下降
懸垂下降は3回使った。兎滝は40mロープ2本を使い1回で済ませた。兎滝から下部はさらにナメ床が延々と続き、ここから先は「天国の散歩道」として紹介される一般コースだ。といっても道は一部にしかついておらず、観光客が長靴をはいて軽装で沢の中を次々遡ってくる。沢の中だというのにフル装備の私達の方が場違いな感すらある。こんな奇妙な状況は始めてだ。
計2kmほどの長大なナメをひたひたと歩く。両岸はスラブのU字谷で開放的だ。ある場所を境にナメがぱたっと途切れて終わり、ただの砂床になってしまう。まるで違う沢のような雰囲気だ。左岸の道に入り、少し歩くと桃洞沢との出合に出た。
下山後は森吉山荘で温泉と食事にありついて帰路に着いた。