森吉山/小又川連瀬沢左又 [沢登り]

 

 

1. 山域・メンバー

山域・山名 森吉山周辺
ルート こめつが山荘~連瀬沢左又遡行~森吉山~こめつが山荘
地図 太平湖・森吉山(1/25000)
山行内容 沢登り
メンバー (L)都丸(峡彩山岳会)

2. 行動記録

記録 都丸
日程 2009/10/11 曇り・やや風強い
タイム 10/11 こめつが山荘6:20~連瀬沢入渓7:30~登山道10:00~森吉山10:45~こめつが山荘12:45

報告

米栂山荘~森吉山~割沢森~鳥獣センター(外部リンク)

12日:桃洞沢~赤水沢(下降)

森吉山を訪れた。初日は主稜線縦走と連瀬沢とに分かれ、下山後に野生鳥獣センターで合流、2日目は桃洞沢~赤水沢で締めるといった内容で企画した。以下に連瀬沢左又の遡行報告をする。

新潟からは日本海側を通り、秋田県内だけ高速を使って約7時間でこめつが山荘に到着した。ガソリン代・高速代合わせて片道6,000円ほどだった。泊る予定だった山荘は改装中で入れず、駐車場でテントを張る。途中から風雨に見舞われ落ち着かない夜だった。

朝になると雨は止んだが一面の曇り空だ。山荘の脇から登山道に入り、途中スキー場跡を横断したりしながら一ノ腰へと続く稜線に出る。標高1000m付近で縦走の3人と別れて連瀬沢の支沢に下降開始、ゴーロばかりの単調な沢を30分ほどで下って本流に降り立つ。

久々の単独遡行だ。簡単な沢とはいえやはり緊張感はある。右俣との出合までは巨岩の混じったゴーロが続く。途中、快晴になったかと思ったらいつの間にか元の曇天に戻ってしまった。上空の風が強いようだ。アクアステルスの沢靴は結構滑る。

左又に入ってゴーロを少し登ると小滝が現れ、越えていくと核心のナメ滝群が現れてくる。10mほどの滝は登れず左岸のヒドから巻き道に入り、上の滝とまとめて巻く。滝上も幅広のナメ滝が続いて紅葉が映える。この辺が「連瀬」らしく素晴らしい渓観が続く。


逆光の沢


核心始まる


この滝は左岸を巻く


紅葉を愛でつつ


一番綺麗なあたりを通過


ナメ滝続く

 スダレ状の8mほどの滝は水線通しに登るのは難しい。右岸の草付きバンドから低く巻くような形になった。


穏やか


右岸の草付バンドを登る

 この沢最大となる2段25m滝に着く。下段は左壁を容易に登れる。上段は左右壁ともいけそうに見えるが、傾斜が強いスラブでスタンスは細かい。単独では無理はできず、左岸の巻きとなった。


2段25m滝

 10m滝は水がかかりそうでちょっと躊躇する(寒い!)。とはいえ巻くのも手間がかかりそうだ。左壁に取り付く。立っているがホールド豊富で問題ない。多少のシャワーを浴びて登りきった。


10m滝は左壁を直登した

 いくらかのナメを歩くと勾配は緩み核心は終わった様子だ。ここまで沢中でも風があり寒いのでほとんど休んでいない。残りは単調なゴーロを黙々と歩く。途中、5mの土崖のような滝があり右岸を巻く。遡行2時間30分で1190m付近の登山道に出た。

登山道に出るやアラレが降り出し頭を叩かれる。まいったねとひとり苦笑する。電波が通じるのでメールチェックし縦走Pの途中経過を受信した。3人は既にヒバクラ岳方面へ進んでいる頃のようだ。こちらも遡行完了を知らせておく。アラレはすぐに止んだ。

縦走路に出ると時折陽も見え隠れするようになった。針葉樹の森がきらめきの靄をまとい幻想的な雰囲気と言えなくもない。山頂はまったく展望はなく吹きっさらしの中だ。さっさと下山を開始する。ここからは登ってくる登山客が多い。軽装が多く子供もいる。ゴンドラから来ているのだろう。途中、タープをかぶってパンをかじった位であまり休むこともなく山荘に戻った。縦走の3人を迎えるために車を野生鳥獣センターへと移動させる。