1. 山域・メンバー
山域・山名 | 五頭/上の沢川 |
ルート | 石間~上の沢川遡行~野須張峰~石戸登山口 |
地図 | 出湯・馬下(1/25000) |
山行内容 | 沢登り |
メンバー | (L)都丸、中山(峡彩山岳会) |
2. 行動記録
記録 | 都丸 | |
日程 | 2009/5/25 曇り時々小雨 | |
タイム | 5/25 | 第1堰堤7:30~登山道12:15~野須張峰12:20-13:25~石戸登山口14:15 |
ルート |
報告
【総評】五頭の沢では比較的難しい滝がいくつかある。標高差・距離もあり、小粒ながら充実した遡行が楽しめる。確保の難しい滝や急斜面の高巻きなど、初心者を連れて行くと苦労する場面が出てきそうだ。足の揃った2人でも遡行に5時間を要した。他の記録では7時間かかっているものもあり、パーティー編成次第ではその位かかっても不思議ではない。中級者向け。クルマ2台使えれば石戸登山口に下山できる。1台なら石間登山口が基点になり、プラス1時間は必要になるだろう。
序盤
上の沢川(地形図上は上ノ沢川)は道の駅・阿賀の里で阿賀野川に合流している。石間集落から上の沢川沿いの林道に入り、磐越道の高架下近くの小スペースに車を置く。
二基の堰堤を越えてしばらくはヤブっぽいゴーロ歩きが続く。30分ほど歩くと3mCS滝があり手前で小休止。ここで足にヤマビルがついているのを発見した。五頭でヒルを見たのは初めてだ。これから増えてくるのだろうか。嫌だなあ。
手ごたえある滝が断続的に現れる
歩き始めから1時間位で本格的な滝場が始まる。最初の関門は2段8m滝。下段は細かいスタンスを拾って左壁をトラバースする。上段は釜を持ち取り付きの難しいトイ状で、突っ張りながら体を押し上げていく。
2段15m滝は左岸の巻き。鳥居状に隙間の開いた8mCS滝は珍しい景観だ。鳥居をくぐって直登できる。以前は落ち口までシャワークライムになったが、今回は流れが変わって水浴びしなくても登れるようになった。
谷は狭まりゴルジュ状になるといよいよ核心に入る。7mトイ状滝はスタンスが乏しい下半分はステミングで体をずり上げ、上部は足を開いて両脇のスタンスを拾っていく。後続にはロープを投げた。続いて13m滝。前回遡行した時には右壁をリードして落ちたという思い出の滝だ。今回は中山さんに左壁をリードしてもらう。出だしに残置ハーケン1枚あり。無難に片付ける。
核心後も長い
核心を過ぎても微妙な滝や登れない滝が断続的に現れて体力を使う。この沢最大の2段20m、続く一条に流れ落ちる15m滝は取りつきようもなく、左岸の急斜面からまとめて高巻く。その他、5-6mクラスの滝でも部分的に緊張する場面がある。初心者同行なら的確なルート取りとロープも必要になるだろう。
標高690mの二俣から上はこれといった滝はなく、本流を忠実に詰めていくと最後のヤブ漕ぎが長くなる。早めに縦走路に逃げるか、460mあたりからの支沢を詰めてみても面白いかもしれない。
遡行5時間弱で野須張峰(902.8m)に到着。朝から時折霧雨が舞う曇り空で山頂もガスの中だったが、相棒がいると滞在時間は長くなる。今日の感想や今年の予定を話し合った。石戸登山口までは駆け下って1時間もかからなかった。歩けば1時間30分くらいか。