1. 山域・メンバー
山域・山名 | 五頭・大蛇山 |
ルート | 石間から下の沢川遡行~大蛇山~宝珠山~石間登山口 |
地図 | 出湯・馬下(1/25000) |
山行内容 | 沢登り |
メンバー | (L)都丸 (峡彩山岳会) |
2. 行動記録
記録 | 都丸 | |
日程 | 2009/4/19 曇り後晴れ | |
タイム | 4/19 | 磐越道高架下7:25~15m滝9:05~大蛇山12:15-12:50~宝珠山13:40~石間登山口14:25~磐越道高架下14:35 |
ルート |
報告
【総評】五頭南面の沢で、近郊の山域では比較的早い時期から入渓できる。序盤はゴーロが長く、中盤~終盤まで適当な間隔を置いて滝が現れる。巻きは割と容易。源流部の滝の方が厄介かもしれない。初級~中級者向け
中盤まで、春の沢。
先週、菅名山塊から見る五頭の雪はほとんど消えているように見えた。そこで4月半ばという沢登りには早い時期だったが入ってみることにした。何度も通った下の沢川なので沢中のルートに関しては不安はない。
下流部は平凡なゴーロ歩きが続く。この時期は草が茂っておらず、虫も少ないので快適に歩ける。特徴的な巨岩CS・2m2条の滝まで約50分。こんな感じだったか……と足を広げて突っ張ってみるが2度ずり落ちる。数ヶ月でもブランクがあると体が思うように動かない。3度目で突破に成功した。
三段の滝とも3つの小滝とも言えそうな滝場を越えた先に15m滝がかかる。ヒョングリ水流はいつもより勢いがあり、上で雪が残っていることを伺わせた。15m滝はいつも通り右からとりついて水流をまたぎ左壁を登る。上の5m滝を越えて二俣に着く。
二俣を右に入り8m滝は通常は巻いている。今回は単独ということもあり、暇つぶしに上から懸垂で降りながら滝を観察してみた。中盤はややホールドが細かくなるものの直登はできそうだ。ただ岩が結構もろいためハーケンを打っても当てになりそうもなく、巻いたほうが無難かもしれない。
その後も時折出てくる渋い小滝を楽しみながら遡行を続ける。両岸の支沢に雪を見るようになる。どこまで行けるか……。
源流右俣に入るも空振り
標高540mの二俣を右に入る。源流部の連瀑が続き面白いところだが今回は勝手が違った。出だしの小滝を越えるとすぐに6mCS滝がかかる。直登も出来そうだったが安全策で左岸を巻く(とはいえこちらもボロボロのルンゼで良くはない)。沢に戻ると本格的に雪が出てきた。右岸のヤブに入り滝1つを越す。続いて8mCS滝だ。水浴びしなければ登れそうもなくやはり左岸を巻く。
行く手は雪で埋まった。連瀑はまだ続くので遡行をやめて尾根に移ることにした。両岸急斜面だが右岸にちょうど木の根が繋がっているので猿のようにつかまりながら登り切る。左俣との中間尾根を使って標高を上げる。覗き込んだ谷底は雪渓が続き、滝場だけ穴が開いているような状況だった。尾根に出て正解だろう。標高740mあたりで沢床が近づく。連瀑は終わったようなので沢に戻った。
後はわずかに雪渓を詰め上げると稜線の登山道に出た。と、近くで人が休んでいた。びっくりさせてしまっただろうか。少し歩いて大蛇山へ着く。誰もいない。30分の休憩後、宝珠山経由で1時間30分ほどで石間の登山口に下山した。