上越線沿線/越後駒ケ岳 [山スキー]

 

1. 山域・メンバー

山域・山名 上越線沿線/越後駒ケ岳
ルート 石抱橋~道行山~越後駒ケ岳~北斜面~小屋~道行山~石抱橋
地図 八海山・奥只見湖(1/25000)
山行内容 山スキー
メンバー (L)渡辺 (峡彩山岳会)

2. 行動記録

記録 渡辺
日程 2009/4/12・晴れ→快晴
タイム 4/12 石抱橋6:55~道行山8:55~百草の池10:10~山頂11:30~二股12:10-12:40~小屋13:05~石抱橋15:35

報告

越後駒ケ岳には先週も行ったが、北斜面に行けなかった事が気掛かりであった。しかも当会の先輩から、自分が行った翌日に行って来たと教えて貰う。小雪の折、他コースも思い浮かばず、来年まで引き摺るのも精神衛生上に宜しくなく、北斜面狙いで再訪する事にした。

道行山まで

先輩の報告では5日はプチパウダーであったと云う事だが、今週の好天続きで残っている訳は無く、グサ雪~ザラメの間のどの程度に成っているのかが関心だった。石抱橋に着くと車は既に10台余り、前回より1時間早く出発する。

林道に新しいデブリが出ていたり斜面にシワが寄ったりで、この1週間でそれなりに融雪が進んでいる事が判る。心配は柳沢から支尾根の取付ルートだったが、水流沿いのルートで問題無く午後に気温が上がっても大丈夫と感じた。

道行山の登りはクラックが成長しており先行Pは坪足となった様子、試しに左に入ると斜面は雪が続いておりそのままスキーで通すと、この辺で既にグサ雪となる。昨夜から晴れの予報は、今はやや高曇り気味で、朝方の放射冷却が無かったのであろうか。これで北斜面のモナカは無くなったので、あとはグサ雪化が進まない事を祈るばかりである。


道行山から越後駒ケ岳

道行山~山頂まで

シールを外して鞍部に下る。昨日も大勢が訪れた様子で、トレースや足跡は無数にある。前回はスキーのトレースのど真ん中に足跡があり疲れたが、今日は何処を歩いても大丈夫である。左手に白沢の源頭を恨めしく見て歩くのは前回と同じ、今日は目標が別だったからそんなに気にはならなかったけれど。


百草の池から山頂

 百草の池が見えて一本、ここの登りもグサ雪らしく、ただ2色刷りではない様子なので滑りの急停車は免れそうと思う。山全体で周辺の斜面にクラックが入り始めたのが目に付いた。小屋直下はシールでも行けそうだが面倒なので坪足に、階段の様なステップがあったので結果的に早かったかも知れない。


小屋

 小屋とご対面、頂上斜面に縦溝が出来ている。小屋から滝ハナ沢方向へ向かう途中に、クラックに気付いた。見ると深さ2.5~3.0mくらい有りそうで、巾も50~60センチあり、単独で来て嵌ったら大変と気を入れる。一登りで山頂に到着、今日は最初から全てグサ雪であった。


山頂で

山頂~石抱橋まで

頂上の標柱に挨拶して、お目当ての北斜面を覗きに行く。う~む、素晴らしい。


北斜面、前方はフキギ

 斜度・広さ、共に申し分なし。地図では下の二股まで350mあるが、石を投げれば届きそうに見える。問題の雪だが、登りの様子だと我慢の滑りを強いられる。斜面が北向きであると云う事に期待してGO!

快適、実に快適。シャバ雪こそ免れないが、自分的には許容範囲。標高差はやはり地図の通り350m、充分に滑れる。惜しいのはこのシャバ雪、だが一つ展開が違うとモナカもありえる訳で、と慰める。ザラメやチビパウダー(チビでない時は、遠慮したいですが)なら昇天するだろう、一つ宿題が終わってまた出来たみたいである。

二股で終了、ここから頂上に登返す案もあったが缶を開けたらそれも無くなり、心地良い日差しの中でマッタリと過ごした。


二股から北斜面


小屋方面の左股

 左股を小屋へ登返す。沢中には小滝も有る様子だが、概ね緩傾斜で危険度は少ないと思う。小屋の鉄塔が見える頃には空全体が晴上り、白い稜線がスカイラインに映えて春本番を感じる(要するに、暑かった)。頂上の下もかなりシュプールが増えている。


ピーカンの頂上稜線

 今日に限れば、あとは帰るだけ。小屋からシャバ雪を蹴散らして最低鞍部に向かう。近頃はこんな雪しか滑っていないので、自分でもシャバ雪が上手くなったのではと思うが、実力か、はたまた勘違いか。

喉が渇いたので、鞍部で水を作ったりと充分に寛ぐ。空はいよいよ晴上り、山がますます白く成った様子、銀色である。。


良く晴れました

 道行山でシールを剥がし、柳沢出合に降りる。沢水を汲んで石抱橋に歩いた。

感想など

  • 北斜面は良かった、この一言に尽きます。もっと良い時期にまた行きたい。
  • 帰路の鞍部までの滑りで、数十センチのクラックを4~5回踏みました。小屋の脇でも見ましたが、隠れクラックが怖いです。