守門岳(大岳) 山スキー

 

1. 山域・メンバー

山域・山名 守門岳(大岳)
ルート 二分~保久礼小屋~山頂往復
地図 穴沢(1/25000)
山行内容 山スキー
メンバー (L)渡辺(峡彩山岳会)

2. 行動記録

記録 渡辺
日程 2009/2/7
タイム 2/7 二分9:05~保久礼小屋10:30~大岳山頂12:05~保久礼小屋12:45-13:20~登返し1150m辺り14::20-14:50~二分15:35

報告

今シーズンの滑り始めは守門であった。昨年夏から山行が殆ど出来ずで、体力的に不安があった。1月中は五頭山に2回行ったが、果たしてスキーが出来る体になっただろうか。

保久礼小屋まで

I.Cを降りて「すき屋」に寄る毎度のパターンで、二分に向かう。路面は乾いていたが若干の降雪があった様子、曇天が続けばパウダーが残っているかも。除雪最終点には既に6~7台、京都ナンバーも1台あった。

準備をしているともう1台、単独者がやって来た。どこもかしこも雪が少ない、と云う話をする。自分としては昨年1月よりは多くて2月よりは少ないと感じており、とりあえず滑るには支障は無いと思っていた。

西川の橋を渡って道路を離れ、田んぼを越して再び道路に出る。出た所の右側斜面に取付いて支尾根に上り、大平の末端を目指す。要するに冬季の通常ルートで問題無かった。

出発時は曇空であったが、長峰を越える頃から日が差す様になって来る。大岳山頂はガスの中であるが、これから晴れ上がるのだろうか。晴れれば展望は宜しいのだが雪は解ける、逆もまたしかり。登高中は曇りで自分が稜線に付いた時だけ晴れる、と云うのがBESTだが、そうなるにはスタートが遅かったようであった。

保久礼小屋~山頂

小屋への降りでコケなかったのは自分でも意外、二分から1.5時間も上出来であった。ただ雪は少ない印象、今年のシーズンは短いかも知れない。新雪は10~15センチ程度、先行者のトレールをなぞるだけなので登りも楽である。


保久礼小屋

 一登りすると一旦尾根が狭まり、また斜面が広がる。樹氷も出てきて実に冬らしい景色が広がる。先行者が見えた。登っている時間と、写真を撮るために止まっている時間が同じくらいである。ふと、その脇に見慣れない突起があった。避難小屋である。積雪期に5~6回くらい来ているが、初めて見たので気付くのに時間がかかった。


避難小屋

 早くも2人が滑って来た。最高だ、と言っていたので雪は良いらしい。自分は心配していた体力は持つ模様、樹木の薄くなったところで一服する。稜線はもう手に取るようで、まだ早いから「サッサと行って、もう1本滑るか」と欲も出てくるのであった。

樹林が潅木と変わる頃にパウダーが固雪面になるのは、昨年に学習した通り。いよいよ晴れ渡り、空と雪のコントラストが眩しい。シーズン初回からこの展開、この景色になるとは。全く運が良い。ただ、登るにつれて雪量が少ないと感じた。稜線の雪庇の張出し、谷筋のブッシュの埋まり具合、などが不足している様に思えたのである。


大岳山頂から粟ヶ岳

 山頂は若干の風があった。飲むか滑るかの二者選択を迫られたが、穴を掘ろうとしても積雪が無いのかガチガチで、速攻撤収とする。山頂で一杯も捨てがたいのだが、鐘の支持棒(写真、スキーの右側)が見えて居た時点でイヤな予感がしていたのであった。

山頂~保久礼小屋

山頂に着いた時点で3時間、山を休んでいた割には自分もまんざらでは・・・と思っていたが、滑って2ターンくらいで「足が来ている」のが判る。体は正直で、ターンの度に足が「張る」訳で、下からはまだ3人が登って来るし、無様な姿は晒したくないと余計にリキが入る。

潅木に入って乾杯、頂上で抜かなかった事をチト後悔したが、気を取り直して滑る事に。避難小屋の辺りが最高で、保久礼小屋まで雪が腐らずに楽しめた。

小屋脇で休んでいたお二人の話に入ると、お一人は以前に越後駒ケ岳でお会いした方と判り、話が弾んでついつい杯を・・・。他山域の話しも聞けたし。

何本か滑ったと云うお二人とはここで別れて、もう一回上に向かう。多分、まともに滑る余力は無いと思うが、体力作りと云う事で。

避難小屋と再開して、先ほど乾杯した所でラーメンを作る。日射はあったが冷え込んで来る、雪が腐る心配は無い様だ。滑りは1本目と同程度、と云うよりは体力が終わっていました。尾根が狭まるところから北面に入るとパウダーが残っており、斜面の方角の重要性(滑り、おそらく雪崩に対しても)を再認識した次第。

小屋でシールを付けて一登りをすると林道の下り。ところがこの林道はスキーが走る走る、足には来るくる。トレールはボブスレーのコースの様に硬化しており、5秒に1回くらい新雪でスピード調整しながらで、本当にヘロヘロ。


帰路、長峰から大岳

 でも、山頂は行けたし、1本滑ったし、以前にお会いした方とも再会できたし、満足です。

  • 山スキーはやっぱり第一に体力。その上での技術やら滑り。
  • 上部ほど少雪を感じた。
  • 妙にシールが効いた一日。(殆どズッコケ無かった。何故?)