二口/名取川大行沢 2008/10/12

タイム:駐車場8:30~避難小屋14:00-14:45~駐車場16:30

人数:5人(初心者1名含む)

20081016_389910 20081016_389911

「沢登りをしてみたい」新潟市在住のTさんから問い合わせを頂いた。登山経験もないそうなので、技術的に簡単で体力的に無理がない場所を探したところ、仙台二口の大行沢が良さそうなので会のメンバーを誘って訪れることになった。登山道が沢の近くにあるのでエスケープはいつでも可能、滝は少なくナメが美しい渓流だそうだ。

大行沢にかかる橋の下から遡行開始する。大行沢は下部に核心があり、すぐに両岸つるっとしたゴルジュになる。残置スリングがあり大体へつっていけるが、秋の沢は滑りやすく時折ドボンと落ちて泳ぎになったりする。ゴルジュ奥の3m滝は深い釜がありとりつくのが難しく、手前左岸のルンゼから巻く。Tさんによれば、このゴルジュ帯では「もう無理」などと思ったそうだ。通過できてよかった。

滝上はゴルジュは終わりゴーロになる。途中からは巨岩が目立つ。5mの滝は時間がかかりそうなので左岸を巻く。2段の滝は巻くルートもないのでロープを出して登った。Tさんはこの頃になると歩き慣れたようで、リーチの長さを活かして巨岩帯もほいほい登っていった。
20081016_389913 20081016_389914
長いゴーロ歩きを経て、ようやくお待ちかねのナメ帯が現れた。深い樹林の中、沢幅全面にナメが続く。紅葉しかけた深い樹林に囲まれ、天気は上々。快適なナメはどこまでも続く。

最後の6mナメ滝を越えると避難小屋に着いた。今回は遡行のタイムリミットを14:00と設定していたところ、ちょうどギリギリの時間に小屋に着けた。下りは歩きやすい大東岳裏コースを辿り2時間弱の行程だった。クルマでの帰り際に秋保大滝を見物した。水量・落差とも圧倒的な名瀑だ。