1. 山域・メンバー
山域・山名 | 谷川連峰 |
ルート | 白毛門駐車場~湯檜曽川本谷遡行~朝日岳~白毛門駐車場 |
地図 | 茂倉岳(1/25000) |
山行内容 | 沢登り |
メンバー | L.楡井 成海 伊藤(M) 戸貝 内山 都丸 高橋(Se)(峡彩山岳会) |
2. 行動記録
記録 | 内山 | |
日程 | 2008/8/16-17 | |
タイム | 8/16 | 白毛門駐車場(8:20)…武能沢出合(10:00)…十字峡(12:10)…大滝(15:40)…二俣泊り場(17:00) |
8/17 | 二俣(6:45)…朝日岳(9:50~10:50)…笠ヶ岳(12:00)…駐車場(15:20) |
報告
夏山合宿はA隊がメンバーが揃わず、パーティが組めなくなった為B隊のみになり、当初の目的の利根川流域から湯檜曽川へと変更になりました。参加者は7名。
出発の朝は長岡辺りから雨足が強まり、今日の行動は中止かもしれないと誰もが思ったが、湯沢を過ぎてから曇り空になり車から見える川の流れは普通なので、行ける所まで行ってみようということになった。
土合で高橋さんと落ち合い、一の倉駐車場へ向う。しかし17日までお盆期間通行止めということで白毛門駐車場に車を置く。南魚山岳の会の顔見知りの方々に出会う。
土合橋から新道を歩く。ハイキング道でウォーミングアップにちょうど良い。武能沢出合まで2時間弱の歩き。天気は曇りでここから入渓する。
入渓するとすぐ目に入るギザギザの岩壁に圧倒された。そして早くもF1、魚止めの滝。楡井さんにルート工作してもらうが、体がまだハイキングから沢モードに切り替わらず、少しもたつく。ここをクリアしてしまうと次々の滝は割りと余裕を持って超えられた。
標高900m近いのにこの広い川原は何?という所を通り過ぎると楽しみにしていた幅の狭いウナギ淵が待っていた。都丸君は最初から泳ぎにかかったが意外と流れがあるようだ。岩肌が白くて少し日が差し、きれいな場所だ。もっと長く続いて欲しいくらいだ。
程なくして正面に抱返り沢の大滝が見え、十字峡で一休み。景色がとても良い。そこから先は10m前後の滝がいくつか出てきて3~4回ロープを出してもらったが、そんなにいやらしい箇所は無く、登りを楽しめた。2段20mの滝は難しい右岩壁のバンドを登る者、水を浴びながら滝の中のバンドを通り右岸の楽なコースを歩く者、草付きを高巻く者など好きなルートを取った。
そして3時半過ぎ、これを超えれば今日の泊まりが見えてくるという35mの大滝でとうとう雨が降り出し、滝の水流はみるみる多くなった。叫ぶ声も聞こえづらく、確保か高巻きか取るルートがまたバラバラになり多人数での行動の反省点となった。
標高1400mのゴボウ沢と左俣沢の二俣で泊まりの準備にかかるが、雨は止まず支沢の左俣沢は濁ってくる始末。流木が無く焚き火は出来ない。就寝後また雨が激しくなりタープの下で寒くて皆熟睡出来なかった模様。私はシュラフカバーに雨水が浸水してきて切ない思いをした。
翌日は雨は上がり、増水もしていなかった。沢中は悪い場所も無く歩き易い。源流部は明るく開けている。歩き始めて3時間弱で笹ヤブから稜線に出て登山道を池塘を見ながら朝日岳に到着。山頂貸切で登頂祝いをした。周りの山々はガスで見えなかった。
帰路はアップダウンを繰り返し、笠ヶ岳から白毛門へ、ここでやっと人に会う。白毛門から登山口駐車場まではひどく長く感じられたが、楡井さん御用達の「わかまつ」のカルビラーメンを目指して頑張った。南魚さんから差し入れもいただいた。
感想
湯檜曽川本谷は全体的にとても明るい沢で景色が良かったです。滝も楽しく登れて、沢を始めた人が初めて泊まるのに良い所ではないかと思いました。雨と寒さに震えた夜も過ぎてみればあまり経験しない事であり、心に残る山行になりました。