1. 山域・メンバー
山域・山名 | 米山 (993m) |
ルート | 大平~山頂 (往復) |
メンバー | L 成海、内山(峡彩山岳会) |
2. 行動記録
日程 | 2007/2/4 | |
タイム | 2/4 | 新潟発6:30 → 大平発8:30 → 米山山頂11:00~12:20 → 大平13:30~14:40発 → 新潟16:40 |
報告(成海)
650mの広場
避難小屋手前
急登の上部
1月の第二例会で山行案内し峡彩メールでも案内したのですが結局、私と内山さんしか参加者がおらず寂しい山行になりました。当日の朝はあいにくの天気で大風の吹く中、一般道で登山口の大平に向かいました。雪で車はここまで。登山口駐車場には他の車が3台あり先行パーティがいる様子。時折、強い風が吹く中、ワカンとピッケルを持ちフル装備で出発。ルートはほぼ夏道どおりで気温も下がり雪も締まり踏み跡が固まっていて歩きやすい。杉林を抜け尾根に取り付き順調に高度を上げる。山行が3カ月ぶりという内山さんも調子よく登っている。「ゴーゴー」と雑木林を吹き抜ける大風と日本海の大波の音が響き渡り稜線に出たら強風で動けないのではと心配する。標高400mから650mまでの間は雪が少ない為、トラバースする登山道を歩くことが出来、藪漕ぎがなくて良かった。去年は同じ頃来たのだがひたすら尾根上の藪を掻き分けていた記憶がある。稜線が方向を変える650mの広場には柏崎山岳会のテントが張ってあり今、登行中のようだ。しかし昨夜の強風の中、一晩テントで過ごすのは大変だったろう。その先の711mピークから始まるナイフリッジの雪稜は発達しておらずトレースも有り緊張することなく通過する。最低鞍部の手前で1組の夫婦と柏崎山岳会の3人とすれ違う。話をすると今日登っているのはあと2人との事。最低鞍部で休憩した後、ガンバレ岩のある100m以上続く雪の急斜面をつぼ足で蹴りこみ息を切らす。ようやく尾根上となり歩きやすくなる頃、2人連れとすれ違いラッセルの礼を言う。ここから藪が薄くなる為、米山避難小屋に泊まらなくてもいい様にルート旗を打ち無人の小屋にたどり着く。いつもは賑やかな小屋が貸しきり状態となりウソのよう。2人で360mlのビールを飲みくつろぐがさすがにコンロを炊いても冷えていくばかりなので下山する。外は風が強いが視界もきき波打ち際の白波などが好く見え大パノラマが広がっている。ここからはしっかりとした踏み跡を頼りに下山をするまで。ガンバレ岩の急斜面は雪も柔らかくなり緊張する事なく下ることが出来た。誰にも会うことなく来た道をたどり登山口の大平には登りの半分の時間で下山して山行を終える。早く下りた事もあり内山さんが「麓にあるギャラリーに寄りたい」との事で駐車場下の〔ラルゴ〕というギャラリーに寄り玄関を開けるのだが普通のただ住まいで気が引けて帰ろうとすると主に声を掛けられ奥の部屋に通される。そこには壁一面に米山など油絵、水彩画の風景画がところ狭しと飾られている。ここのご主人は岩下さんという人でこの大平には25年も住みアトリエとして使っているとの事でした。絵画を鑑賞し作品の解説を聞き一杯400円のコーヒーを頂いた後、絵の中の米山ともサヨナラする。帰りは来た時と同じ一般道で帰路に着く。結果論だけど冬山の新人と歩ければ儲かった山行になったのにと思いました。