1. 山域・メンバー
山域・山名 | 五頭連峰 |
ルート | 大荒川ハナノ木沢 |
地図 | 出湯(1/25000) |
山行内容 | 沢登り |
メンバー | 都丸(L)、楡井、成海(峡彩山岳会) |
2. 行動記録
日程 | 2006/7/9(日)曇り時々小雨 |
7/9 | 魚止めの滝駐車場7:30~入渓8:15~ハナノ木沢出合10:30~稜線12:50~松平山13:30-14:30~下山15:50 |
報告(都丸)
本流を行く
雨がちの微妙な天気のなか、大荒川の支沢・ハナノ木沢を遡行した。特に厳しさはなく、ナメ滝の多い気持ちの良い沢だった。とはいえ水量の多い本流の通過には慎重さが必要だろう。
入り三階の滝は水にはつからず、右壁をトラバースして越えた。こんなルートもあったのかと感心。本流にかかる5~6mの滝を越えていく。以前は巻いた5m滝は草付の左壁を登る(ロープ使用)。釜つきの6m滝は右壁に固定ロープが下がっているが、体重を預けるには怪しい。予定通り階段状の右壁を登って懸垂で降りる。
谷が開けて明るくなると正面の壁から水が吹き出している。ヤゲンの3段滝だ。下段の滝を登って内部の様子を覗く。強烈なゴルジュの中を叩き落ちる水流はなかなかの迫力だ(1)。戻って左岸から巻く。釜のある3m滝は水圧がすごい。左壁に残るボルトは腐って使い物にはならない。ショルダーで登り、後続のために上でロープを固定する(2)。この辺りでポツポツと雨が降ってきた。予報より早い降雨に気持ちが焦る。釜のある4m滝は以前右壁をトラバースした覚えがあるが、岩が濡れていることもあって今回は右岸を巻く。その後はハナノ木沢出合までこれといった場所はない。
ナメ滝と小滝の快適なハナノ木沢
ハナノ木沢の出合は狭く、4mCS滝がかかる。だいぶ雨が強くなってきた。ショルダーやシャワークライムを使いながら連続する小滝を次々と越える。雨がなければじっくり楽しみたいところだ。トイ状の8m滝は右の湿った壁から巻く。上に懸垂支点の跡が残されていた。前方に雪塊が見え、沢は左に屈曲する。見上げると思わず声が上がった。この沢最大のナメ状の大滝40mが駆け上がっている(3)。念のためロープを引っ張って登る。下半分は水流を避けて左壁を登る。階段状で傾斜は緩く問題はない。上半分は傾斜が強くなりツルツルの滑り台だ。トップロープならフリクションを効かせて登るのも楽しそうだが、ピンを打つリスも乏しそうなのでリードで行きたい場所ではない。右岸の樹林に逃げ込んで高巻く。大滝の上にも小滝が続き、特に8段35m程のナメ滝群は楽しい(4)。最後は大日清水に出る予定だったが、どこかで間違えたのか南側にずれてしまい水が枯れて稜線に出た。この頃には曇り空ながら雨はいつの間にか止んでいた。松平山山頂で宴会後、足早に下山した。