月 日 | 平成16年9月26日(日) |
メンバー | L.大江 伊藤(M) 戸貝 内山 楡井 |
タ イ ム | 白毛門駐車場(6:40)→白毛門沢出合(7:35)→巨岩の上の二俣(9:45)→ 白毛門(12:00~13:40)→白毛門駐車場(15:30) |
今日は出発時から霧雨。一般登山道を行く人達と共に雨具を着け支度をする。東黒沢にかかる橋を渡ると、沢登りに来たが水量が多いので登山道に変更するという女性2人パーティに会う。東黒沢の堰堤を越えて出発15分後位に入渓。ゴーロ歩きはすぐ黒っぽいナメ床歩きになり、突然目の前に滑り台のような大きなナメ滝が出現。水しぶきが飛び散りかなりの迫力だ。楡井さんがロープを準備したが特に問題もなく登る。が、ナメ滝が平らになってから私はつるっと滑り水流に足を取られ、落ちていきそうな所を楡井さんと大江さんの2人がかりで取り押さえられ大変テンションが下がる。戸貝さんも滑り大江さんに捕まえられる。白毛門沢の岩は藻のせいか、いやにぬめっており何でもない所が一番危ない。
白毛門沢の出合で休んでいると新潟山岳会の柿沼さんほか1名のパーティに追いつかれる。足が揃っていて早そうだ。休憩後大江さんの「しめて行こう」「おう」で出発。滝はほとんどナメっぽい。一回滑っているので流れが速い所や高度のある所はいやな感じがする。そして辺り一面を漂うガスで本来なら開けた美しいナメ滝の連続の沢であるはずが、無彩色の陰鬱な先の見えない沢として私の中でインプットされてしまった。地形図上の滝マークはこれだろうとすぐ判るような大滝に出た。ガスの間に上部から水線が続いている。最初の大滝は女性は左のブッシュの中を捲きにかかり、男性は右の岩壁から取り付き、途中ハーケン1本打ってフィックスロープで登って来た。続くナメ滝を行き、新たに現れた5人パーティがすったもんだしていた5m位の垂直な滝を右から捲き、タラタラのセンと呼ばれる大滝は登るのが困難ということで、泥で滑る左の草つきから高捲く。本流に戻ってしばらく行くと巨岩がドンと居座っていた。右から行く者と左からとに分かれていき、また合流した。
それからしばらく歩くと、また登れる小滝がたくさん出てきて、その内にスラブ状の岩に水が横広がりに流れている所にでた。ホールドはたくさんあるので大丈夫。しかしこの頃くたびれてきた私はもっと元気な内に登れたら楽しかったのにと思う。最後の方は岩越えでぐんぐん標高をかせぎ、水涸れ後は膝丈位の笹ヤブ歩きになる。「もう頂上だ」「うそだぁ」と言っている内にすぐに山頂に出た。ヤブ漕ぎなしは本当に嬉しい。山頂は30人以上いたようだが、下山時には誰もいなくなっていた。登山道の下りは岩と泥のミックスで滑る。ジジ岩ババ岩も一の倉岳も見えず、終日ガスっていた。メンバーは真夏に水遊びしながら歩きたいという感想であった。あっけない沢だったとも。今度来るなら天気の良いときに来たい。
記:内山