好天の飯豊山行

1.山域・メンバー

山域・山名 飯豊連峰 川入-三国-切合-飯豊本山-御西-大日岳 ピストン
メンバー 戸貝(美)、木村

2.行動記録

記録 木村
日程  2017年9月1日(金)~3日(日)

3.報告

9月1日涼しくなった新潟を5:30過ぎに出発。7:30に川入に着くと,8月後半の悪天候で出足も鈍っているのか日帰り山行の伊藤さんの車の他,3台と案外少ない。

伊藤さんは,5時過ぎに出発したらしく,本山ピストンのようだ。

8時前にスタートし,下十五里で一服。汗は出るが,例年の厚さに比べ涼しい登高が続く。

戸貝さんはハッ,ハッ,ハッと調子の出ない蒸気機関車か,腹を空かせたハイエナのような荒い呼吸で続いて来るが,本人はこれが過呼吸防止でちょうど良いのだそうだ。

久しぶりなのでゆっくりと歩みを進め,美味しい水場で大休止。いつもならガブ飲みしたくなるが,涼しいせいか品良くのどを潤して剣ヶ峰へ向かう。

昼に三国小屋に到着し,小屋番の金子さんとしばし歓談。日曜日に本山小屋の渡辺さんと一緒に降りるのだそうだ。御西から大日岳が雲一つなく見渡せ,夏というより初秋の空の下でまたもゆっくり過ごす。どうせ今日は切合小屋泊りと思うと腰が上がらない。

そうこうしていると,疣岩山コースから2人の登山者が上がってきた。弥平四郎からで駐車場手前で車はストップ,30分ほど余計にかかったそうだが,今日は本山泊りとの事。

前後して切合へ向かい,途中14:00に種蒔山の手前で伊藤さんと出会う。本山まで届いたとの事で満足した様子。

グダグタしながら切合小屋に到着しザックを降ろし一服。テン場の2張りの登山者の声以外聞こえず,なんか静かだと思ったら営業しておらず拍子抜け。天気も良いので本山小屋まで足を延ばす事に決定。御前坂をヒーコラ言いながら詰めて4時半過ぎに小屋へ到着。

荷物を拡げ,まずはビール!冷えてなくてもウマイ!宿泊は8人ほどで,2階にも分散しており,ゆったりと過ごす。新潟・喜多方・米沢~長井の夜景が綺麗だ,一日中雲と縁のないお天気であった。

2日目,高層に雲はあるが,眺望はバッチリ!シュラフ等を残し7時に大日岳へ向かう。飯豊本山を踏み,玄山道で水を補給し御西までの稜線歩きを満喫。時期を過ぎたので花は少ないが,難儀して飯豊に上がった見返りがこの稜線漫歩だ。ほどなく御西小屋に到着し小屋番の羽田さんにごあいさつ。

昨日は宿泊者0人だったそうで,8月後半は天候に恵まれず,飯豊全体でも少なかったとの事。本山小屋の渡辺さんも,悪天でツアー客のキャンセルが多かったと話していた。

大日岳へと足を向け,10時過ぎに山頂へ到着。上空高層の雲がゆっくりと西から流れて晴天域が広がってくる。眺めは相変わらず良くて,鳥海山,粟島,新潟市のビッグスワン,

角田・弥彦が,更に遠くを見渡すと,尾瀬燧ケ岳・日光白根まで,北股方向も眺望が良く,梅花皮小屋も良く見える。

山頂で献杯のビール。寒さ対策として太子さんから借りてきた自立式ツェルトを張るが,温かくその必要もなし!

ラーメンを食べたりして山頂停滞を楽しんで,午後1時に本山へリターン開始。

御西小屋は宿泊客の手続き中で羽田さんもニッコリ。

昼に梅花皮小屋の関さんから大日岳の頂上でテント張っている登山者がいるようだが?との無線で問い合わせがあり,ちょうど峡彩の連中が行ってるから注意してくれてるだろうと返事していた。と言われ,それは実は私達の自立式ツェルトなんです。と

・・・濃いオレンジ色で目立つんだよね!

本山小屋への帰路は駒形から本山の登り返しもいつもよりは楽に感じられて4時半ころに到着。雲海が広がり,夕日によってブロッケンが見える。風が強まり,外での一服も辛く,早々に小屋に入り帰路のザックを軽くするため,残りのアルコールの摂取に努める。

小屋番の渡辺ご夫妻も久々に家に帰れるとあってホッとしている様子。

3日目は降りるだけなのでという事で相変わらずノンビリと,渡辺ご夫妻をお見送りして6:30に小屋を出発。御前坂下までは結構風が強いが,切合小屋までくると穏やかになり,小屋は営業再開中であった。

三国小屋で渡辺ご夫妻に追いつき,剣ヶ峰へ向かう。渡辺さんと三国小屋の金子さんは小白布経由で降りるとの事で,我々は上,中,下十五里をひたすら通過して12:15御沢に到着した。

靴を脱いで開放感に浸った後,小白布側の駐車場を確認に,6台ほど駐車しており,次回はこのルートを使って少しでも楽しよう!と考えながら飯豊の湯へ。

湯船につかっていると渡辺さん・金子さんも入ってきた。約70日ぶりのお風呂の気持ち良さは体験しないとわからないだろうけど,本当に気持ちよさそうに浸っていた。

湯上りは食堂にて渡邉さん達の乾杯ビールを尻目に食事のみとし,またの再会を期して新潟へ戻る。本当に天候に恵まれた山行でした。