五頭/大荒川ハナノ木沢 [沢登り]

 

 

五頭/大荒川ハナノ木沢 [沢登り] 2010/7/11

 

1. 山域・メンバー

山域・山名 五頭山塊
ルート 魚止滝駐車場~大荒川ハナノ木沢~五頭山~魚止滝駐車場
地図 出湯(1/25000)
山行内容 沢登り
メンバー 都丸(峡彩山岳会)、Sリーダー、S、Y(以上F会)

2. 行動記録

記録 都丸
日程 2010/07/11 曇り時々小雨
タイム 7/11 魚止滝駐車場6:00~入渓6:30~ハナノ木沢出合10:55~登山道15:20~ 魚止滝駐車場18:00

報告

F会の3人パーティーの遡行に同行する機会を得た。五頭の沢に入りたいというお話をメールで伺っており、私としては大荒川本流が面白いですよとプッシュしておいた。そして今回まさにその大荒川遡行に彼らはやってきた。私は案内役のつもりで同行することを申し出た。結果的には途中でタイムオーバー気味になってしまい支沢のハナノ木沢を詰めることになった。ハナノ木沢は松平山と五頭山のほぼ中間、大日清水の水場を源頭とする沢である。こちらはこちらで滝の多い面白い沢なので楽しんでいただけたかと思う。

本流

F会は前日に安野川小倉沢に入っていて2日連続の遡行となる。総勢4人のうち3人が沢に入り、Yさんの奥さんが松平山~五頭山の縦走に回った。

6時に魚止滝駐車場を発、登山道から踏み跡に入り30分程度で入渓した。天気は曇りで午後から雨予報。早いうちにできるだけ上まで抜けておきたい。短いゴルジュを抜けると5mナメ滝があり、釜に浸かってささっと登る。7m滝は一応ロープを出した。


最初の5mナメ滝

 逆くの字状の滝は左岸の高巻きになる。最初に沢に降りたSリーダーが、水が濁っていると足を止めた。この時期に雪渓が残っているのは考えにくい。しばらく様子を見るものの特に変化はない。じっとしていても仕方ないので再び歩き始めた。


2段の小滝を登る

 中間部ゴルジュの始まりとなる5m滝には流木がかかっていて、今回はこれを使えば流心部を登れそうだ。右壁の残置ロープにハンマーを引っかけたぐり寄せてはい上がり、流木につかまって狙い通り越えた。後続にはロープを出す。続くトイ状の淵も泳げば越えられるが、この日は水量が多めということもあり、そのまま左岸の岩場を登って高巻きに入る。続く4m滝も一緒に巻いて沢に戻った。

入り三階の滝は左岸が高巻きルートになる。取り付きが草付きでちょっと悪い。釜のある4m滝で苦労し、Sさんのデジカメ流失のアクシデントも起きてしまう。続く4m滝を右岸から巻いて降りるとスグノ沢に着く。


4m滝

 F会メンバーは実質的な沢初めということもあり、これまでの状況を見るに本流のヤゲンを越えるのは厳しく時間もかかると思われた。そこでエスケープルートとして滝のないスグノ沢を詰めるか、上流のハナノ木沢の滝登りを楽しむか、の2通りの提案をした。結果ハナノ木沢で話がまとまった。

ハナノ木沢

出合から狭い谷筋に小滝が続く。7mの滝がハナノ木沢で最初のポイントになる。直登は無理で両岸から巻けるがどちらもあまり良くない。今回は右岸から高巻いた。沢に降りての小滝の連続はピリ辛の手応えで楽しませてくれる。


ハナノ木沢序盤の小滝

 沢が左に曲がる地点で40mのナメ状の大滝が落ちる。下半分はSリーダーがリードして登り、途中から右岸のブッシュに入った。登攀はスムーズに進行したが、4人なので上部の高巻きも含めて相応に時間がかかってしまう。


40m大ナメ滝を登る

 ゴーロを少し遡ると水量もかなり減ってきた。源流部の一連のナメ滝群は簡単すぎず難しすぎず、適当に遊べる終盤のお楽しみと言える。最後は大日清水の水場に出て遡行は終わる。松平山と五頭山のほぼ中間地点なのでどちら回りでも大差はない。大荒川沿いのへつり道を暗い時刻に歩くのは嫌なのと、五頭山の方が標高が低いぶん多少は楽だろうということで五頭山経由になった。雲が吹き飛ぶ稜線上を歩き、2時間30分ほどかけて登山口まで下った。薄暗くなりつつあった魚止滝駐車場でF会の4人と別れた。