丹沢/本谷川キュウハ沢 [沢登り]

1. 山域・メンバー

山域・山名 丹沢
ルート 本谷川キュウハ沢遡行~丹沢山~蛭ヶ岳~西野々
地図 大山(1/25000)
山行内容 沢登り
メンバー (L)都丸、小畑(峡彩山岳会)

2. 行動記録

記録 都丸
日程 2007/11/3 (4日下山)
タイム 11/3 本谷川ゲート前9:30~キュウハ沢出合10:35~丹沢山14:55-15:10~蛭ヶ岳山荘16:40
11/4 蛭ヶ岳山荘6:50~西野々10:40

報告

今回は、丹沢山~蛭ヶ岳を縦走する「名山訪問」のパーティーに私たちの沢pを加えたミニ集中山行となった。


(1)釜をへつる


(2)快適な登り


(3)キュウハの大滝10m


(4)残骸


(5)シャワークライム

遡行しやすいキュウハ沢

新潟から4時間半ほどかけて本谷川の出合に着く。本谷林道入り口にかかるゲートの前で、ヤビツ峠に向かう縦走隊と分かれる。駐車スペースは既に満杯に近い。通ってきた林道はクルマ以上に往来する自転車の数が目立った。新潟とは人口密度が違うのを実感する。10人くらいのp、親子連れがいたゲート前にいて脇を通り過ぎる。

ゲートをくぐり、キュウハ沢出合までは約1時間の林道歩きとなる。キュウハ沢は出合から五基の堰堤があり、巻いたり梯子を登ったりしてやりすごす。堰堤を越えるとすぐに小滝の続くちょっとしたゴルジュになり、快適に登っていける(1)(2)。

岩はコケが少なくフリクションがよく効き、ホールド・スタンスは安定している。キュウハの大滝10m(3)は左壁のチムニーが既成のルートになっていて、残置ハーケンが豊富にある。今回唯一ロープを出して登った。

少し進むと、さび付いた機械の部品が沢床に落ちていた(4)。昔この辺りで米軍機が墜落した残骸だという。

その後も手頃な小滝が続く。ほとんど登れ、巻くのも容易だ。一部はシャワークライムになり水は冷たい(5)。越後の沢と比べると、水際の草付や泥壁、脆い岩といった嫌らしい要素は皆無で遡行はしやすい。中盤以降は滝の間隔が広くなり、ガレっぽい沢筋を歩き登っていく。いくつか支沢を分けると正面に大崩壊斜面が見えてくる(6)。これが大ガラン沢で、左の本流筋ともども大量の礫に埋もれて伏流している。稜線まではまだ300m以上の高度差があるが、どこで水が取れるか分からないので水を汲んで左に入った。


(6)大ガラン沢出合


(7)枯れ滝を登る


(8)ガレ沢を詰める

 枯れ滝をいくつか登る(7)と、大量の石礫が積み重なるガレ沢を延々と登っていくような渓相となる(8)。本流、枝沢、斜面といたるところが崩壊していて殺伐としている。崩壊地が多い割に倒木の類が少ないのは面白い。小畑君いわく「地獄のよう」な荒涼としたガレ沢を詰めていく。所々水流が復活する場所もある。源頭付近は稜線からのゴミが目立ち、登山者の多さを感じさせた。踏み跡をたどっていくと「水場」の標識のある登山道に出た。丹沢山まで2,3分の地点だった。ゲート前にいた約10人のpがちょうど山頂に来ていた。

丹沢山頂では携帯電話(au)が通じなかったので、少し休んで歩き出す。1kmほど歩いてアンテナが立ったので、これから蛭ヶ岳山荘に向かうとのメールを飛ばした。丹沢山から1時間半で蛭ヶ岳に着き、縦走pと無事合流できた。

良く整備された縦走路を下山


(9)縦走路

 翌日は西野々へ4時間かけて下山した。道脇にはシカの侵入を防ぐ柵が延々と張ってあり、相当のマンパワーを投入したのだろうなと思わせた。道は広く凹凸が少なく歩きやすい。両側の木々は半ば葉を落として寂しげだが、代わりに秋の穏やかな日差しが良く当たって暖かい。周りを見渡すとシカの採食のせいだろうか、下草やブッシュが少ない林床はすっきりして見通しが良い。登山道というより公園の園路、ハイキングコースを歩いているような錯覚にとらわれる。歩いていて気分のいい道ではあった。