中ノ沢川セキツギ沢左沢(五頭)[沢登り]

1. 山域・メンバー

山域・山名 五頭山
ルート 中ノ沢川セキツギ沢左沢
地図 出湯・東赤谷(1/25000)
山行内容 沢登り
メンバー (L)都丸、小畑(峡彩山岳会)

2. 行動記録

日程 2007/6/3 晴れ
タイム 6/3 中ノ沢森林公園7:15~(準備後クルマで移動)~林道ゲート前8:00~入渓8:30~2段15m滝(上の方)11:00~右沢出合12:00~稜線14:40~五頭山15:00-15:40~中ノ沢森林公園17:40

報告(都丸)

まだ登っていない五頭の沢を物色していてセキツギ沢に目をつけた。数点の記録を読む限りではそれなりに登り応えがありそうだ。小畑君にパートナーになってもらう。

アプローチ~序盤のゴーロ歩き

下山口の中ノ沢森林公園の駐車場に1台クルマを置き、戻って中ノ沢集落の橋を渡り川沿いの林道に入る。ゲートの手前のスペースに駐車して歩き出した。ゲートの少し上で車道は崩壊している。道脇に点在する水たまりでアズマヒキガエルのオタマジャクシが大量に発生しているのを見た。30分ほど歩いて入渓する。

序盤は明るいゴーロ歩きが続く。魚影はそれなりにあり、昨日入ったらしい釣師の足跡もあった。団子屋沢を分けてしばらく歩くとセキツギ沢の入り口になる。


(1)入り口の滝


(2)明るい2段15m滝


(3)廊下を行く


(4)小滝を登る

中流部核心のゴルジュ

セキツギ沢の入り口には小滝がかかり(1)ここからゴルジュ状になる。右壁にとりつき上の小滝と続けて越える。やや開けて2段15mの滝(2)。左壁にとりつき、下段は水流の中を気持ち良く登れる。上段は釜を避けて緩い左壁を登る。その後、8mの滝は左岸から、上の5mと合わせて巻く。沢には枝伝いでも降りられるが、ロープワークの実践ということでバックアップを取っての懸垂下降の練習を行う。先は谷底が深い廊下状になる(3)。小滝をいくつか越え、危険の少ない所は小畑君に積極的にトライしてもらう(4)。

2段15m滝(5)がこの沢のハイライトだろう。ロープを伸ばし、残置ピン2枚に1枚を足して下段を登る。いいスタンスはあまりない。上段は水線通しには登れず、左岸のリッジを登ってヤブに入った。セカンドも落ちると振られるルートなのでちょっと心配だったが小畑君は無難に登ってくれた。上の8mの滝は登れないと見てそのまま左岸を高巻いて滝上に降りて休む。


(5)2段15m滝


(6)源流の小滝を登る


(7)多段30m滝の下部


(8)ミニV字谷

源流部の登りで消耗

右沢と左沢との二股を左に行き、続く二股を右に入る。記録上は滝が多く面白そうだった。実際登ってみると確かに滝の数こそ多いものの、水流沿いにダイレクトに登れる滝は少ない。水流から離れたヌメったルンゼや草つき、土壁をごまかしながら登るといった按配でどうも爽快感に欠ける。ともかく安全第一で頻繁にロープを出したため少々時間がかかった。多段30m滝は左岸をまとめて巻く(7)。源頭近くなるとミニV字谷風の地形になる(8)。グズグズの源頭からブッシュに入って10分ほどヤブを分けると登山道に出た。

今回、余裕があれば小畑君にもリードしてもらおうかとも考えていた。が、見通しよりも時間がかかったので結局私が全部リードすることになり消耗した。遡行7時間は疲れた。

五頭山頂でビールを開けて焼肉とラーメンを分けあう。短めの休憩の後、森林公園へ下った。途中の登り返しがしんどかった。