光兎山(966.3m)[冬山]

1. 山域・メンバー

山域・山名 光兎山(966.3m)
ルート 千刈 ~ 奥山 ~ 山頂(往復)
メンバー L 成海、内山(峡彩山岳会)

2. 行動記録

日程 2007/3/4
タイム 3/4 千刈部落林道終点8:00~虚空蔵峰(629m)9:35~光兎山頂12:00~13:10~千刈部落林道終点16:00

報告(成海)

予報どおり天気は曇り空だが一日もつみたい。登山口に向かう途中、車窓から光兎山を遠望し残雪の様子を確認する。雪解けが進み稜線の藪が現れている。千刈部落からの林道は杉林に入ると雪が残っており車はここまで。山支度をして進むとすぐに登山口で先行者の踏み跡(前日のものか?)を確認する。とりあえず雪がそこそこ硬いのでつぼ足で登るが時々足をとられペースが上がらない。杉の植林地を進むと谷の向こう側には光兎山と雷峰が並んで見えており思っていた以上に遠く感じる。残雪は少ないが緩やかな雪稜を進むと石灯籠が少し見える虚空蔵峰に到着。しかし後に歩く内山さんがどういう訳か遅れてしまう。ここから先の稜線はいったん方向を変えて標高を下げすぐに観音峰を越えるという複雑な地形だ。(去年、内山さん達はこの辺りで下降点を見つけられず迷ったとの事)そこからはやせた雪稜が山頂まで続く。先行者の足跡があるが細い雪のナイフリッジの上を歩くのは緊張する。所々雪解けが進み登山道の地肌が見えている。雷峰を越えた鞍部で息を整え頂上直下160mの急登に向かう。傾斜は急だがステップはバケツ状となり滑り落ちる心配はない。岩場もなく傾斜が緩く稜線が広くなると何も人工物のない三角すいの頂上にお昼丁度に到着。飯豊、朝日の主稜線はクッキリ見えないが山容は良く見えている。10年も前に登った頭巾山を懐かしく眺め、来た道を下山する。高度感のある急な斜面はズボズボともぐるが緊張することなく下降する。このコースはいくつものピークを登り返さなければならず道程も長いので大変。虚空蔵峰を過ぎた所からは腐った雪となりもぐる為、ワカンを着けて歩く。今日の山行は雪も重く長丁場となりスタミナ切れだ。16:00に山中、誰にも合うことなく千刈登山口に到着して山行を終える。

感想

今回の山行は暖冬小雪のおかげで積雪も少なくラッセルも無く残雪期の様な雪質となり天候にも恵まれて無事、山頂に立つ事ができました。所々、緊張する場面もありましたが先行者のトレースなど有り条件にも恵まれて急峻なピークに立つ事ができホッとしました。時折、山肌を滑り落ちる雪解け雪崩の音が谷に響き春が近い事を感じました。帰りに「橋見屋商店」に寄りご主人と山談義をして摘んだばかりの山菜を頂いて帰りました。内山さんの参加で単独行にならなくて良かった。それと今回見ることができたのはマンサクの花だけでした。