小松原湿原

6:35 沢隊を送り出し、一人でゲートより林道を約2時間、物見尾根を右手にゆっくり高度を上げて行く。私の前後を赤トンボが見守ってついてきてくれるので、ブヨがいなくて助かる。ウメバチ草、トリカブト、ヒヨドリ草、タケブキの様な花等でこの林道は花で一杯。

8:30 三角屋根のトイレがある湿原入り口に着く。10分程で木道となり、少し荒れ気味の登山道で、周りの木の枝や笹を手で払いながら進む。熊が出ると途中で聞き、大きな声で歌を歌いながら歩く。何と脇のドロの中に、15cm位のまあるい熊の足跡があり、アア!ビックリ。

9:00 美しいブナ林、木の匂いがたまらなく嬉しい。最初の湿原(下の代)に着く。心が和む。大カメの木の実が真っ赤で美しい。

9:30 幾つかの階段を登って、次の湿原(中の代)に着く。湿原の上を走る風が気持ち良い。大シラビソと湿原原がとても美しく、木道に腰をおろしのんびりする。今は花のない時期なのに、ウメバチ草、岩ショウブ、リンドウ、もう赤くなっているモウセンゴケ、可愛いい実をつけたツルルコケモモ、私一人の小松原湿原である。

10:30 三角屋根の小屋に着く。一番広くチトウも沢山ある湿原(上の代)に着く。ワタスゲの残りが侘しい。

11:15 沢隊が気になり、早めに下ることにする。何か気配が・・・・・。何と込山さんとばったり会う。もう驚き!! 熊でなくて良かった。込山さんと最初の湿原まで登り返し、二人でゆく夏の湿原を楽しむ。

16:15 沢隊と合流して、新潟と埼玉とそれぞれ帰路へ。熊の足跡は込山さんのカメラに納めてもらう。今年はブナの実がついていないねと気にする込山さんの自然に対する思いやりや優しさを感じた楽しい山行でした。

以上

平成16年8月30日

原田