公募登山・弥彦山 滝ノ沢[沢登り]

公募・沢登り登山実施しました!「登山教室・初級 沢登り」

-案内の内容-

新潟の岳人の多くがこの滝ノ沢で沢登りの洗礼を受けたのではないでしょうか。交通の便もよく、比較的短時間で登れ、沢の魅力がコンパクトに凝縮されています。今回も充分な時間としっかりした安全確保の上、臨機応変に安全登山を心がけ実施します。参加者には、きっと登山道を歩くだけでは得られない山の自然を堪能し、あわせて峡彩山岳会の良さを感じとってもらえることと思います。

-山行報告-登山経験なしの女性、沢登りにチャレンジ!

2001年6月3日 弥彦山 滝ノ沢

今回で沢登りの公募山行は四回目となりました。安達太良山などの名の知れた山で開催してきましたが、今回は地元の山、弥彦山。標高や観光地の観点から言えば「登山の魅カに欠けると思われるかなあ」という場所の設定にも拘わらず、3名の参加をいただきました。二年前の安達太良山ホトケ沢に参加してくれた元気ハツラツのOさん(当時新大生・現在は横浜に就職)と、登山経験のほとんどない女性二人組、Nさん、Sさんです。Nさん、Sさんは沢登りどころか登山自体もほとんど経験がないとのこと。これは、若者の登山人口増のためにも張りきらなければならない。検討会や偵察山行などで事前準備は万端です。確実な安全確保の中で、参加者に存分に沢を楽しんでもらいたいところです。

地下足袋にワラジ、ハーネスとヘルメットというスタイルはどう思ったでしょうか。入渓すれば、いきなり落差10メートルの滝登りです。へっぴり腰でバランスが今ひとつ。初めてならばそうなるのがあたり前。様々な形でフォローし見事に登りきる。その後も一つ一つの滝をゆっくりと確実にクリアしていく。最大の難所、大滝は高巻きましたが、20メートルの落差の懸垂下降を生まれて始めて体験してもらいました。好天の中、水と戯れながらの滝登りに緊張感と爽快感を持ってもらったようです。会の皆もルート工作・ザイルワーク・安全確保・公募者へのアドバイス等々、実にスムーズな動きで全体の雰囲気も上々です。いよいよ落差50メートルの黒滝で、途中のテラスに支点を取りながら全員が安全に直登することができました。最後の急登を登り詰め登山道へ出るとみんなにこやかな顔ぞろいです。少人数ならば3時間弱で登れる滝ノ沢ではありますがゆっくり7時間かけて登りきりました。

緊張感が隠せなかったOさん、Nさん、Sさんの表情も頂上では実に晴れ晴れとしていました。下山後、「とてもよい経験をさせてもらいました。」「本当に充実した楽しい時間を過ごすことができました」「機会があったらどこかの山行に誘ってください」等々の言葉をいただき、公募山行の担当者として本当に嬉しいかぎりです。参加した3人の方々、ありがとうございました。事前準備から当日の安全確保に一丸となった会員参加者のみなさんもご苦労様でした。沢の喜びと安全確保をいかにすべきかということを、初心に返してもくれる貴重な山行でした。来年は「いつごろ?どこで?やりますか。

(参加者) 0さん(24歳女性)Nさん(32歳女性)Sさん(32歳女性)

(会メンバー)L丸山、成海、太子、小山、川口、松原、星野敬、大江、内山、伊藤(M)

記:峡彩山岳会 丸山